ウクライナ保安庁、ロシアタンカーを拿捕
ウクライナ保安庁(SBU)は、同国オデッサ州のイズマイル港でロシア船籍のタンカー「NEYMA」を
拿捕したと発表した。同タンカーは昨年11月、ケルチ海峡で事件が起きた際、ウクライナ軍艦の
通行妨害に関与したという。
SBUは現在、逮捕状請求に向けて準備している。
SBUは船舶を捜索し、文書を押収し、乗員から事情聴取を行ったという。
SBUは、タンカーが「NEYMA」から「NIKA SPIRIT」に改名したと指摘。サイト「fleetmon.com」に
公開されている写真に写るタンカー「NIKA SPIRIT」の船体にも、キリル文字で「НЕЙМА
(ラテン文字のNEYMAと同じ)」との船名が確認できる。
ロシア下院独立国家共同体(CIS)委員会のコンスタンチン・ザトゥリン第一副委員長は、ロシア船籍の
タンカーの拿捕を海賊行為だと非難。この事件がロシアとウクライナの関係に新たな緊張を生み出し
かねないと指摘した。
ケルチ海峡での対立
ロシア連邦保安庁は2018年11月25日午前、3隻のウクライナ船がロシア側に航行の許可を得ずに
ケルチ海峡に向かい、領海に侵入したと発表した。
ロシア保安庁沿岸警備隊とロシア黒海艦隊の艦船がウクライナ艦船に対し、合法的な停止命令を
行った。
ところがウクライナ艦船はこれに反応せず、航行を続けたため、ロシア側は違反船舶の強制停止のため、
武器を用いた。
ウクライナ海軍の兵士3人が軽傷を負い、治療を受けた。 艦船は拿捕された。
ロシア大統領府はこの事件を「 非常に危険な挑発行為」だと呼んでいる。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、 黒海での出来事を受けて国内で戒厳令を発令する大統領令に
署名した。
ウクライナ艦船にロシアが砲撃、クリミア半島近くで-緊張高まる
ウクライナに拿捕のロシア・タンカー 船員は解放
2019年07月26日 00:17 SPUTNIK
ウクライナに拿捕されたロシア国籍のタンカーの船員らは解放され、帰国の途についた。在キエフ露
大使館は拿捕されたタンカーは港に残されたことを明らかにした。
タチアナモスカリコヴァ露連邦人権全権の話では、船員らはバスにのってモルドバへと送られ、
そこから空路でモスクワへ帰国する。
ウクライナ安全保障庁は25日、ロシアのタンカー「NIKA SPIRIT」はオデッサ州イズマイル港に
拿捕されたことを明らかにした。ウクライナ側は、同タンカーは前は「NEYMA」という名称で
ケルチ海峡の事件ではウクライナの軍艦の航行の封鎖に参加したと主張している。
ロシア外務省は、ロシア側はこの先、適切な措置をとるために拿捕されたタンカーの状況を明らかに
すると発表している。