カタール、WTOに申し立て サウジなど4か国が「違法に包囲」
2017年08月01日 12:37 AFP
カタールの首都ドーハにある食料品店(2017年6月10日撮影)
【8月1日 AFP】カタールの経済・通商省は7月31日、国交を断絶されたアラブ諸国から「違法に包囲」されているとして世界貿易機関
(WTO)に申し立てを行ったことを明らかにした。
中東で大きな影響力があるサウジアラビアを含む4か国は6月5日、カタールがイスラム過激派を支援し、サウジアラビアと対立して
いるイランとつながっているとして断交を宣言。さらにカタールに制裁を科し、関係改善の条件も突き付けていた。
カタール側は4か国が挙げた断交理由を否定している。
カタールの経済・通商省は「(カタールと断交した)包囲国が、物品とサービスの取引および知的所有権の貿易関連の側面に
関するWTOの要となる法律や協定に違反している」として、WHOの紛争処理機関に申し立てを行ったと述べている。
カタールのアハマド・ビン・ジャシム・ビン・ムハンマド・サーニ(Sheikh Ahmed bin Jassem bin Mohammed Al-Thani)
経済・通商相は声明で「違法な包囲は、経済圏の枠組みの中では前例がない」と批判している。