国防部の宋永武長官、国際会議で日本防衛相の演説に釘刺す
2018年06月03日11時39分 中央日報
国防部の宋永武(ソン・ヨンム)長官が、日本の防衛相の「対北朝鮮批判」基調演説に対し釘を刺した。
宋長官は2日にシンガポールで開かれたアジア安全保障会議の基調演説後の質疑応答過程で、日本の小野寺五典防衛相の基調演説を
内容を取り上げて批判した。
宋長官は「(日本が過去に)北朝鮮にだまされ続けたからと未来もだまされ続けると考えるならどのように(北朝鮮と)交渉し
平和を創出するのか。小野寺防衛相が会見(基調演説)時に(北朝鮮が過去にした)約束について言及したが、それは過去の
ことであり、指導者は変わった」と指摘した。
これに先立ち小野寺防衛相は基調演説で、「25年の歴史を振り返れば北朝鮮がとても先制的で肯定的な態度を見せながら
突然国際社会のすべての平和努力を無視し武力措置を取ったことがある」として北朝鮮の平和協定破棄事例に言及した。
小野寺防衛相は「北朝鮮は1994年に米朝基本合意書に合意したのに継続して秘密裏に核兵器を開発し、
2005年に6カ国協議共同合意書を出しながら初めての核兵器実験を行った。単純に対話に乗り出したからと北朝鮮に見返りを
提供すべきではない」と批判した。
これに対し宋長官は「未来に向かう道で、約束を保障する見方からいま思い切った決断をして出てくる北朝鮮を
理解してくれるよう望む。北朝鮮の住民や金正恩(キム・ジョンウン)委員長も現体制をそのまま維持しながら改革開放して
住民の生活を向上させ、国際社会に同じ一員として進んでいくということにわれわれは焦点を置いて支援すべきで、
それに対して疑問を持ち始めれば前に進みにくくなるだろう」と強調した。
<ロイターアングル> 米朝首脳会談は実現するか、核廃棄、失敗の歴史を振り返る
アジア安保会議で演説-小野寺防衛相
2018/06/02-12:23 時事通信
小野寺氏は、「瀬取り」と呼ばれる洋上密輸などを阻むための多国間の警戒監視活動に触れ、「連携による活動の継続が必要だ」と
主張した。
また、北朝鮮が過去に非核化を宣言しながら核開発を続けたことを指摘し、「北朝鮮が対話に応じることのみをもって見返りを
与えるべきではない。CVIDの実現に向け、具体的な行動を取ることが朝鮮半島に平和をもたらす唯一の方法だ」と強調した。