中国でアフリカ豚熱ウイルス検出、3月以降13例目
2020年4月22日 / 02:15 / REUTERS
[北京 21日 ロイター] - 中国農業農村省は21日、四川省で輸送中の豚から
アフリカ豚熱(ASF)ウイルスが検出されたと発表した。
それによると、同省南江県で豚の運送トラックを検査したところ、ウイルスを検出。
トラックには100匹を超える豚が積み込まれており、このうち2匹が死亡していたと
いう。
アフリカ豚熱ウイルスの検出例は3月以降で13例目。1例を除き全て国内で輸送中の
豚から検出されている。アフリカ豚熱の流行は豚肉の生産量低下や価格の高騰を招いて
いる。農業省は20日、海外からの新型コロナウイルスの流入とアフリカ豚熱を背景に、
今年の国内の農業生産の見通しは厳しいとの認識を示した。
ASF(アフリカ豚熱)について
更新日:令和2年4月22日 農林水産省 消費・安全局動物衛生課
ASF(アフリカ豚熱)は、ASFウイルスが豚やいのししに感染する伝染病であり、発熱や
全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。
本病は、ダニが媒介することや、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。
本病に有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大で
あることから、我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、
患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
我が国は、これまで本病の発生が確認されておらず、本病の清浄国ですが、アフリカでは
常在的に、ロシア及びアジアでも発生が確認されているため、今後とも、海外からの
侵入に対する警戒を怠ることなく、本病の発生予防に努めることが重要です。
なお、ASFは豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
また、現在、我が国で発生しているCSFとは、全く別の病気です。詳しくはこちら。
宮崎県は 4月21日 中国や韓国で発生するアフリカ豚熱に備え、殺処分の手順等の演習を
実施しました。