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THAAD配備への報復。ロッテを攻撃し、韓国を懲罰しろ=中国

2017-02-28 11:43:11 | 韓国

THAAD:環球時報「ロッテを攻撃し、韓国を懲罰しろ」

ロッテの用地提供議決に中国反発

中国の政府と公式メディアは、韓国ロッテの理事会(取締役会)が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備用地の提供を議決したこと

に強く反発した。中国外務省の耿爽副報道局長は定例会見で、「韓国は中国の懸念にもかかわらず、しつこくTHAAD配備を加速して

いる。中国は断固反対する」と述べた上で、「中国は必要な措置を取る。それに伴う後始末は米韓の責任だ」と強調した。

 

 人民日報系の環球時報は「ロッテを攻撃し、韓国を懲罰しろ」と題する社説で、「韓国が北東アジアの平和と安定の論理に反し、米国

の懐に抱かれた。ロッテグループの中国国内での発展に終止符を打つべきだ」と書き、韓国製品に対するボイコットを促した。人民日

報海外版も「ロッテ免税店は年間売上高の70.8%を中国人観光客から上げている。ロッテの決定は中国人の抗議と怒りを触発した」

と指摘した。

 

 北京の外交筋は「中国は過去に日本、フィリピン、ノルウェーなどに対し、外交・安全保障問題を理由に経済報復を行ったが、結局自

国も被害を受けた。THAADに対する報復が両国関係を損ねるという点を中国政府に引き続き指摘していく」と述べた。

 

【中央日報社説】ロッテ、THAAD用地提供…総力外交で中国の圧迫防げ

2017年02月28日08時43分    中央日報

  ロッテがきのう理事会を開き、自社が所有する慶尚北道星州郡(キョンサンブクド・ソンジュグン)の星州ゴルフ場を高高度防衛ミサイ

ル(THAAD)用地として提供することを確定した。ロッテは中国事業の不利益を懸念してこれまで意思決定を先送りしてきた。これに伴

いロッテは今月中に国防部と最終契約を結び、星州ゴルフ場を京畿道南楊州(キョンギド・ナムヤンジュ)の軍用地と交換することに

なった。用地問題が一段落し韓米両国は早ければ上半期、遅くとも年内にTHAADを配備できることになった。


  問題はロッテがこれにより中国からあらゆる圧力を受ける可能性が大きくなったという点だ。ただ注視すべき部分はロッテのTHAAD

用地提供と関連した中国側の最近の反応が食い違っているという事実だ。共産党機関紙人民日報の中国語版姉妹紙である環球時報

は「ロッテは立場を変えることができないならば中国を離れなければならない」という社説を載せ強硬論を代弁した。だが人民日報の英

文版姉妹紙であるグローバルタイムズは評論で、「両国経済が複雑に絡まっている状況で報復は中国に『諸刃の剣』と同じだ」として慎

重論を提起した。ロッテが中国に投資し多くの雇用を創出しているのに中国がロッテを圧迫すれば中国企業と労働者も影響を受けるこ

とになるとして賢明な対応を注文した。われわれは中国でこうした合理的な声が力を増している状況に注目する。


  実際に韓国と中国の経済は相互にシナジーを出しながら発展してきた。中国政府がこうした現実を無視し、経済論理ではなく政治的

名分で民間企業を圧迫する場合、両国経済はその悪影響を背負わなければならないという点を察する必要がある。しかもミサイル発

射と金正男(キム・ジョンナム)氏毒殺テロなど北朝鮮の挑発がますます露骨になり北朝鮮のミサイルから韓半島(朝鮮半島)を守るた

めのTHAADに中国が反対する名分は弱くなっている。こうした状況で中国がロッテを圧迫すれば韓国で反中感情が広がる可能性も

心配だ。これは両国ともに実益がない。韓国政府も民間企業のロッテにすべての後遺症を押し付けてはならない。われわれの主権的

な決定のために民間企業が被害を受けないよう国レベルで中国を説得するなど総力外交戦を展開しなければならないだろう。

 

中国が韓流禁止令強化か 動画サイトへのアップも遮断

2017/02/26 17:19     聯合ニュース

【北京聯合ニュース】米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍への配備決定を受けた報復措置として、中国当局が韓国芸能人のテレビ出演や番組放送などを中止したのに続き、最近はインターネット動画サイトによる韓流ドラマなどの配信も規制していることが26日、分かった。


 韓国で大ヒットした「鬼<トッケビ>」(原題) などのドラマやバラエティー番組が中国の動画配信サイトで爆発的な人気を集めたことを受け、当局が対応に乗り出したとみられる。


 中国の韓流ドラマファンに知られる「鳳凰天使TSKS韓劇社」は短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で、「各動画サイトは当分の間、全ての韓流番組のアップデートを中断する。その理由は皆が知っていると思う」と書き込み、中国当局による「禁韓令(韓流禁止令)」の影響を受けたことを示唆した。


 中国の動画サイトでは現在、韓国の人気バラエティー番組は2016年までの放送分が視聴でき、今年放映されたものは接続できなくなっている。今年放映された最新の韓流ドラマも視聴できない。


 これまでは中国当局の措置にもかかわらず、韓流番組は動画サイトで大きな人気を集めてきた。韓国ドラマ「むやみに切なく」は昨年末、中国動画サイトの優酷で再生回数が41億回を突破した。


 韓流番組の動画サイトへの配信が中断される場合、韓国側は打撃を受けるとみられる。


 一方で業界関係者は「中国の規制が厳しくなればなるほど、韓国の番組を見たがる韓流ファンの熱望も大きくなる」として、「今のような時代に政府が全てを遮断することはできない」と述べた。