朴大統領のヌード? 過激な風刺画、激怒した支持者が破壊
2017年01月25日 09:19 発信地:ソウル/韓国 AFP
【1月25日 AFP】韓国の国会構内で開催された風刺画の展示会で24日、弾劾訴追された朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領が裸体をさらしているような作品に大統領の支持者が激怒し、作品を壁から引き剥がして破壊する騒ぎがあった。現地メディアが報じた。
展示会は朴大統領と、大統領の親友で弾劾のきっかけとなった汚職スキャンダルの中心人物、崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)被告をテーマとしたもの。アーティスト22人が制作した風刺画が出展されていた。
問題となったのは、19世紀フランスの画家エドゥアール・マネ(Edouard Manet)の有名な裸体画「オランピア(Olympia)」のパロディーとみられる作品。
パリ(Paris)のオルセー美術館(Orsay Museum)に収蔵されているオリジナル作品では、娼婦と考えられている白人女性が一糸まとわぬ姿で横たわり、鑑賞者を見据えるような大胆な視線を向けている。その横で黒人の家事使用人が女性に花を差し出している。
これに対して、作家のイ・グヨン(Lee Koo-Young)氏が手掛けた「汚い眠り」という作品では、朴大統領の容姿の一部をアジア人女性の裸体画と合成。裸婦は終末高高度防衛(THAAD)ミサイルの模型を胸に抱え、窓の外でセウォル(Sewol)号が沈んでいくなか、うたた寝をしている。
朴大統領は昨年、北朝鮮のミサイルの脅威に対抗するためTHAADの国内配備で米政府と合意したが、中国の強い反発を招いた。400人近くが犠牲になった2014年のセウォル(Sewol)号沈没事故では、対応の不手際を批判されている。
裸婦のももの上では2匹の子犬がたわむれ、家事使用人の顔は崔被告に差し替えられている。
聯合(Yonhap)ニュースによると、朴大統領の支持者約20人が会場で暴れ回り、作品を壊した。警察は右翼団体の構成員(63)を逮捕し、別の1人の行方を追っているという。
韓国の国会で開催された展示会で、破壊された朴槿恵大統領らの風刺画を見せる作者のイ・グヨンさん(2017年1月24日撮影)
民主主義と独裁、法治と人治、言論の自由と言論弾圧などその時によって使い分ける矛盾国家韓国ですが、国会構内にこの風刺画を展示す
るのは今はOKなんですね。
クネさまが弾劾されなければ、こんなことは絶対できない。もし実行したら刑事罰ものです。そして破壊したものは称賛されるでしょう。
現在、クネさまが「悪」と決定されている。「悪」には何をしてもいいんです。謝罪をすればするほど「悪」は更に大きくなります。
日本に対しても同じです。どんな理不尽も許される。
日韓外交の悪化、国政の混乱、これを仕掛け、扇動しているのは北朝鮮ということに韓国国民は対抗し、大統領選挙に臨むべきだが、もう遅い
でしょう。
保守は分裂し、国民自体が判断力をなくし1つの方向に動いてしまっている。
裸婦画に朴大統領の顔を合成、国会に展示された風刺画が物議
韓国の国会議員会館のロビーで20日から開かれている弾劾政局に対する風刺画の展示会で、有名な裸婦画に朴槿恵(パク・クネ)大統領の顔を合成した作品が展示され、物議を醸している。この展示会は最大野党「共に民主党」の表蒼園(ピョ・チャンウォン)国会議員が主催したもので、与党セヌリ党などからは「風刺に見せかけた人格の冒涜(ぼうとく)」「低俗なセクハラ」といった非難の声が出ている。展示作品を描いたのは、朴政権に批判的な文化・芸能関係者をリストアップしたとされる「ブラックリスト」に名前が載った作家たちだという。
問題の絵は「汚れた眠り」と題する作品。フランスの画家エドゥアール・マネの代表的な裸婦画「オランピア」のパロディーだ。モデルの女性の顔に朴大統領の顔を合成し、背景となる寝室の壁には旅客船「セウォル号」が沈没する様子を描いている。セウォル号の沈没時に朴大統領が眠っていたかのように描写した作品だ。また、裸体の上には父親の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の顔や「THAAD(韓国が配備を決めた米国のミサイル迎撃システム)」と書かれたミサイル、朴大統領が飼っていた珍島犬2匹が描かれている。そばでは朴大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告が「注射器の花束」を持っている。
この絵について、セヌリ党のキム・ジョンジェ院内報道官は「表現の自由にかこつけた人格殺人行為」だとし、「ポルノ擁護発言、キリスト教や高齢者に対する冒涜にとどまらず、風刺を装い人格まで冒涜した表議員は、国会議員であることを放棄したも同然だ」と非難した。本紙電子版の記事にも、表議員を非難し「3流のゴミ」「こんな絵まで展示しているのに、表現の自由を誰が抑圧しているというのか」と批判するコメントが数百件寄せられた。
これに対し、表議員は本紙の電話取材に「時事風刺画の展示会を開きたいという作家たちからの要請があり、手助けをしただけで、作品の内容は事前に把握していなかった」としながらも「風刺をすれば刺激的に見えることもある」と述べた。また「政治権力が芸術を弾圧したブラックリストの波紋からこうした展示会が開かれることになったのに、政治権力がまたしても表現の自由の領域を攻撃するのは芸術に対する正しい態度ではない」と主張した。