アルメニアで前大統領に対する抗議するデモ 少なくとも3万5000人が参加
アルメニアの首都エレバンで22日、今月17日に首相に選出されたセルジ・サルキシャン前大統領に対する最大規模の
デモが行われた。
警察によると、デモには3万5000人が参加したが、野党は16万人が参加したと発表している。
22日のデモは、サルキシャン前大統領に対する10日間のデモで最大規模となった。
デモ参加者らは、国の経済を効果的に動かすことができなかったとしてサルキシャン氏を非難している。
デモを主導したのは野党「エルク」党の党首ニコル・パシニャン議員。22日、パシニャン議員はサルキシャン氏との交渉に
失敗した後、違法な大規模デモを主催したとして警察に拘束された。なおパシニャン議員拘束後、エレバンでのデモはさらに
大規模なものとなった。
サルキシャン氏に対する抗議デモは今月13日に始まった。新たな議会制共和国の枠組みでは(4月9日から)、
首相が事実上、国を率いている。
アルメニア新首相が退陣
アルメニアのセルジ・サルキシャン首相は退陣を宣言した。首相官邸報
アルメニアでは選出されたばかりのサルキシャン新首相への抗議行動が今月13日から開始されていた。
サルキシャン氏は2008年と2013年の2回、大統領を務めている。反対派は、アルメニアの経済悪化はサルキシャン氏の
手腕能力の低さにあるとして非難を繰り返していた。
4月17日、反体制派は「ベルベット革命」の開始を宣言。ところが、こうした市民の抗議をものともせず、
議会は同日、サルキシャン氏を首相に選出した。また先日行われた憲法改正では、国の最も広範な全権は首相の手に握られるよう
書き換えられていた。
野党指導者の首相選出を否決、抗議デモで道路封鎖も・・・ アルメニア
【5月2日 AFP】アルメニアで2日、野党勢力指導者のコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)氏の首相選出が、議会投票で与党に
よって否決されたことを受け、怒りを爆発させた数万人が首都エレバンに集まり道路や庁舎を封鎖した。
AFP特派員によると、前例のない規模の抗議デモには高齢者や主婦を含む多くの人々が参加し、ほとんどの道路は通行止めとなり、
多くの店が閉まるなど、エレバンをまひ状態にした。
当局によると、郊外では列車の運行に混乱が生じており、首都と空港を結ぶ道路も封鎖されている。
市内各地で抗議する人々の集団は国旗を振ったり、ブブゼラを吹いたり、「自由で独立したアルメニア!」と叫んだりしていた。
デモの参加者たちは、支配層エリートたちを政権から引きずり下ろし、パシニャン氏が首相に選ばれるまで路上にとどまるつもり
だという。
アルメニアの首都エレバンで、野党指導者の首相選出が否決されたことに抗議し、道路を封鎖する車や市民(2018年5月2日撮影)
アルメニア抗議活動 全交通機関の運行停止、街路封鎖
エレバンの自動車交通がほとんど中断され、地下鉄の運行は停止、鉄道の運行も遮断され、空港職員らはストライキを行っていると、
ロシアメディアが伝えている。
Толпы митингующих студентов заблокироволи центр Ереванаhttps://t.co/DdACDGqOIa#Ереван #Армения #протесты pic.twitter.com/SfnePviWtr
— Пятый канал Новости (@5tv) 2018年5月2日