インド・ムンバイでプラスチック禁止、マクドナルドやスタバでも違反見つかる
【6月27日 AFP】インドのムンバイ(Mumbai)市当局は26日、今月23日に始まった使い捨てプラスチック製品の
使用禁止にバーガーキング(Burger King)やマクドナルド(McDonald's)、スターバックス(Starbucks)を
含む132店舗が違反したと明らかにした。
この新規制は袋やカトラリー、カップ、ボトルなどの使い捨てプラスチック製品の使用を禁じるもの。
企業や個人は初回の違反の場合は5000ルピー(約8000円)を、違反を繰り返せば2万5000ルピー(約4万円)と
3か月の禁錮刑が科される。
ムンバイ当局は青い制服を着た「対プラスチック部隊」約250人を投入し飲食店などを調査。
バーガーキングやマクドナルド、スターバックスを含む132店舗が、プラスチック製のストローや使い捨て
カトラリーの使用で違反を指摘された。
ムンバイ市の行政幹部でプラスチック製品禁止の責任者であるニディ・チョーダリ(Nidhi Choudhari)
副管理官によると、同市だけで8000以上の事業者を調査し少なくとも700キロのプラスチックを押収。
最初の3日間で66万ルピー(約106万円)を徴収したという。
小売業者の団体によると、何が認められて何が認められないかをめぐって混乱が生じており、小規模な食料品店が
罰を恐れて店を閉める事態となっているという。
インド29州の大多数で使い捨てプラスチックが完全に、または部分的に禁止されているが、法律が施行されるのは
珍しい。ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は最近、インドは2022年までに使い捨てプラスチックを
全廃すると表明した。
インド・ムンバイで、青果商に持参した袋を手渡す買い物客(2018年6月26日撮影)
買い物客が持参した布製のバッグにフルーツを入れる青果商(2018年6月26日撮影)
インド・ムンバイで、青果商がプラスチック製品禁止に違反したと指摘する当局者(前列左から2人目)と言い争う商店主ら(2018年6月26日撮影)
インド・ムンバイで、青果商がプラスチック製品禁止に違反したと指摘する当局者(中央)と言い争う商店主ら(2018年6月26日撮影)