仏で１２万人が燃料税に抗議 デモで１人死亡、負傷者も
2018.11.17 23:35
１７日、パリで自動車燃料課税引き上げなどに抗議するデモで高速道路を占拠する人たち
フランスで１７日、自動車燃料価格の高騰や政府の燃料課税引き上げに抗議するデモが全国各地
２千カ所以上で行われ、約１２万人が参加した。道路の通行を遮断するなどしたデモは混乱も招き、
南東部で参加者１人が車にひかれ死亡、各地で計約５０人が負傷した。同国のメディアが伝えた。
デモは中心となる主催者なしで、ソーシャルメディアを通じて動きが広がった。路上での作業時に着用する
安全ベストをシンボルとして使い「黄色いベスト」運動と呼ばれる。公共交通機関が少なく自家用車で
移動することの多い地方で抗議の声が強く、「都会的な」マクロン大統領に対するデモの様相を呈した。
燃料課税は地球温暖化対策の温室効果ガス削減につなげる措置。
１７日、フランス南西部バイヨンヌで、道路の入り口を遮断するデモ参加者
１７日、フランス西部レンヌで、バイクに乗るなどして道路に集まり燃料課税引き上げに抗議する人たち
１７日、フランス南部アンティーブで燃料課税引き上げに抗議し、シンボルの黄色いベストを着て料金所を封鎖する人たち
１７日、フランス西部で燃料課税引き上げに抗議し、国旗を掲げて道路を遮断するデモ参加者。シンボルとされる黄色いベストを着用している
１７日、パリで自動車燃料課税引き上げなどに抗議するデモの参加者
https://www.sankei.com/photo/story/news/181117/sty1811170026-n1.html