トランプ氏「イランは気をつけろ」 米政権、濃縮拡大で追加制裁を警告
【ワシントン】トランプ米大統領は7日、イランが核合意の規定以上の濃縮度のウラン製造に
着手すると表明したことを受け、東部ニュージャージー州の空港で記者団に対して、
「イランは気をつけた方がいい」と改めて警告した。
ポンペオ米国務長官はツイッターに「さらなる孤立と制裁を招く」と投稿し、追加制裁によって
イランへの圧力をさらに強化する考えを示した。
ポンペオ氏は「イランが核兵器を持てば、世界にとって一層の脅威となる」とし、濃縮度を
引き上げさせないために対イラン政策で各国に協調するよう呼びかけた。
また、米政権高官は7日に声明を発表し、「イランが国際的な平和と安全保障を脅かすのを
やめさせるのに、核合意が何ら役に立っていないことが改めて証明された。イランは濃縮度の
引き上げを利用して世界を人質に取っている」と非難。「イランが核への野心と非合法活動を
止めるまで最大限の圧力をかけ続ける」と強調した。
イランは「核兵器には使用しない」と主張しているものの、欧州が支援策を示さなければ
60日ごとに核合意の履行を段階的に放棄することを表明しており、イランの核武装への野望を
疑う米国は警戒を強めている。
英独がイランを批判 ウラン濃縮5%着手で
2019.7.8 00:31
https://www.sankei.com/world/news/190708/wor1907080002-n1.html
イランが核合意で定められた上限を超えてウラン濃縮度を引き上げると発表したことを受け、
英外務省報道官は7日、「核合意の条項破り」に当たるとイランを批判し、合意義務に反する措置を
「即時停止し覆す」よう求める声明を出した。
報道官は英国が引き続き核合意維持に「全力を尽くす」と強調した上で、今後の方針については
フランスやドイツを含む当事国と連携するとした。
ドイツ外務省報道官も7日、イランの発表を受けて「非常に強い懸念」を表明し「合意内容と
矛盾する全ての活動を中止し、元に戻すよう強く求める」と述べた。