2016/06/29 09:54 朝鮮日報
【社説】今さら追加支援を求める平昌五輪組織委の恥知らず
2018年の平昌冬季オリンピック開催までわずか1年8カ月となった今、
大会組織委員会が韓国政府に6000億ウォン(約530億 円)以上の追加支援を求めていたことが分かった。
オリンピックのための予算は2兆2000億ウォン(約1930億円)に定められているが、
この額では大会 の開催は到底おぼつかないというのがその理由だ。
組織委は当初、計画を取りまとめた2011年の時点では「これだけの予算で十分に開催可能」と考えていた ようだが、
最近になって周囲を取り巻く環境が大きく変わったことを支援要請の理由に挙げている。
具体的には平昌大会から新たに採用された種目があること、 さらに入場チケットの販売収益や開会式、閉会式会場の建設費用が現
状を全く反映していなかったことなどが理由として挙げられている。
1988年のソウル・オリンピック、2002年のサッカー・ワールドカップを成功させた時のように、
国民は誰もが平昌オリンピックの大成功を願っている。
しかし当初「これだけの額を支援してくれれば、残りはわれわれがなんとかする」と大言壮語しておきながら、
今になって「事情が変わった」として国民に支援 を求めるのはどういうことか。取りあえず誘致だけはしておき、
後は政府関係者や議員を使って政府からの支援を少しでも多く取ろうとするケースを国民はこれ まで何度目にしてきたか。
14年の仁川アジア大会では、国からの支援は当初2651億ウォン(約233億円)に抑えられる予定だったが、
最終的にはそれを 3280億ウォン(約288億円)も上回る5931億ウォン(約522億円)にまで膨れ上がってしまった。
国際オリンピック委員会(IOC)は2014年末、財政面での負担を軽くするとの趣旨から、ボブスレー、リュージュ、スケルトンを外国で行
う分散開 催を勧告し、また国内の他の地域で一部種目の開催を求める声も何度か上がった。
しかし組織委と江原道はこれらの要求に一切応じようとはしなかった。
このよ うに一連の経費削減策を無視しておきながら、今になって予算の追加支援を求めるとは恥知らずにもほどがある。
平昌オリン ピックの予算は、
高速鉄道の建設を含むインフラ関連を含めると、すでに14兆ウォン(約1兆2300億円)近くにまで膨れ上がっている。
このような現状を 考えても、組織委は政府に追加の支援を求めるのではなく、大会の規模やイベントの縮小を甘受するなどして、
与えられた予算の範囲内で大会を開催する方策を 見いださねばならない。
実際に組織委が協賛金やチケットの販売収入など、収益源について徹底的に検討を重ねたかどうかも疑問だ。
何よりも今回、予算が要求 通り支援された場合に、これは間違いなくあしき前例となり、
今後新たな国際的イベントを行うたびに、主催者は平気で支援の増額を求めてくるだろう。
2019年に光州で予定されている世界水泳選手権大会、17年の茂朱世界テコンドー選手権大会など、すでに複数の大会で組織委は
国に支援を要請しているで はないか。
1988年のソウル・オリンピック当時、韓国は先進国どころか中進国を目指すような状況にあった。
しかし国民は 少しぐらい無理をしてでも世界に大韓民国の存在を知らしめたいという強い意志があった。
しかし今や国際的なイベントを開催することで大韓民国の存在を訴え るべき時代はもう過ぎ去った。
誘致を行った地方自治体に「国に支援を求めさえすれば、国民は簡単に巨額の支援に応じる」などと安易に思わせてはならないの
だ。
国際的なイベントでも「なんとかなるさケンチャナヨ」で開催地に手を挙げてしまうのでしょうね。
平昌オリンピックは最初から企業の支援金が集まらず、分散開催をしようなんて話が出たりしてました。
地理的に開催場所はオリンピックが終わったあとメリットがない。
ソウルから平昌までの鉄道建設も中止になったくらい終わったあとは「兵どもが夢の跡」状態になってしまう。
そんなところにホイホイお金を出さない。まして韓国経済は厳しい状態で財閥企業も殆どが利益低下、赤字で負債がいっぱい。
サムソンが1000億ウォン(100億円)支援したが(クネさまの泣きが入ったと思われる)、それに続く大規模支援企業がない。銀行も知らんぷり。
ず~っと暗雲が消えないのです。
冬季オリンピックは危険な競技が多いです。選手たちが安心・安全に競技ができるようにして下さいね。いい加減な施設は造らないで下さい。
開催国の責任ですから、血税を使っても完璧な態勢で選手たちを迎えるべきです。
新会長がのたまわれた「平昌五輪は歴史に残る大会にするぞ!」えっ!?・・・・ある意味そうなるかも
最後までお読み頂きましてありがとうございます。