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専門家が振り返る文在寅外交2年、対日政策は「Dマイナス」

2019-05-09 18:22:07 | 文在寅(ムン・ジェイン)大統領

専門家が振り返る文在寅外交2年、対日政策は「Dマイナス」

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 発足2周年を迎える文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交・安全保障政策と関連し、

専門家らは7日、「少しでも現実・実用主義的なアプローチに従い、(政策を)全面的に見直すか

補完すべきだ」と助言した。

専門家らは政府が積極的な仲介外交で米朝首脳会談を2回実現させ、韓半島(朝鮮半島)情勢を

安定的に管理したことを成果として挙げた。しかし、北朝鮮の人権問題での消極対応と悪化の

一途をたどる韓日関係には落第点を付けた。

 

 政府の「北朝鮮非核化外交」の成績はD評点(4点満点で1.2点)だった。韓東大の朴元坤

(パク・ウォンゴン)教授は「北朝鮮の体制の特性(独裁)に合わせ、首脳外交(トップダウン)

で交渉のきっかけをつかんだことはうまくやった」としながらも、「政府がハノイでの交渉決裂

以降もトップダウン方式にこだわるのは誤った方向だ」と指摘した。


 文在寅政権がこれまで掲げてきた米朝の「仲裁者」「促進者」外交は不適切だったとの

指摘もあった。

青瓦台(韓国大統領府)の千英宇(チョン・ヨンウ)元外交安全保障首席秘書官は

「韓国は米国の同盟国であって、米朝の間で仲介役を果たすということ自体が不自然だ。

促進者としての役割も双方を動かす力がある場合には可能だが、韓国政府にはそんな能力はない」

と述べた。

魏聖洛(ウィ・ソンラク)元駐ロシア大使は「このままでは北朝鮮の非核化交渉の火が消えて

しまいかねない」と懸念した。


 制裁緩和と南北経済協力に重点を置く対北朝鮮政策、その過程で対立が表面化した韓米関係に

対する評点はそれぞれ「Dプラス」と「Cマイナス」だった。

峨山政策研究院の申範澈(シム・ボムチョル)安保統一センター長は「韓国は北朝鮮の核の脅威の

当事者だが、政府はあまりに希望的な思考で対北朝鮮政策を推進している。そのために韓米の

協調と北朝鮮に対する交渉力が低下した」と指摘した。

ソウル大国際大学院のパク・チョルヒ教授は「我々が北朝鮮と同じ民族だという特殊性だけを

重要視し、北朝鮮に味方するような印象を国際社会に植え付けた。国際的基準で北朝鮮を見つめて

検証する普遍的なアプローチが政府には必要だ」と評した。

 

 文在寅政権の北朝鮮人権政策はF評点を受けた。10人中7人がFを付けた。

「ひどい水準」(ユ・ドンヨル自由民主研究院長)、「何もしていない」(申範澈氏)、

「完全に落第点だ」(南柱洪=ナム・ジュホン=元国家情報院次長)など酷評一色だった。

対日政策の評点もDマイナスで落第点に近かった。「戦後最悪」と評される韓日関係を放置

したからだ。

関西外国語大のチャン・ブスン教授は「政府の対日外交政策は方向が分からないほど漂流している」

と述べた。

朴元坤教授は「政府が積弊(積み重なった弊害)の清算という名目を対日外交にも適用している。

安倍政権が韓日の対立を国内政治に利用することも問題だが、韓国政府がそれに呼応するのは

もっと問題だ」と指摘した。


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