グアイド氏、国会入場できず 野党側「議会クーデター」と非難 。ベネズエラ
2020年1月6日 6:02 発信地:カラカス/ベネズエラ AFP
【1月6日 AFP】南米ベネズエラで5日、野党指導者の国会議長フアン・グアイド(Juan Guaido)氏が
国民議会への入場を治安要員から阻止され、グアイド氏の政敵が自らを国会議長と宣言した。
野党側はこれを「議会クーデター」と非難している。
国営テレビVTVが放送した映像には、グアイド氏の政敵であるルイス・パラ(Luis Parra)氏が
メガホンで自らを国会議長だと宣言する様子が捉えられている。一方グアイド氏をはじめとする
野党議員らは国会への入場を阻止された。
グアイド氏は5日の採決で国会議長に再選されるとみられていたが、国会内に入場が認められたのは、
政権側の議員とグアイド氏に批判的な野党議員だけだった。
グアイド氏は政敵による議長宣言に先立ち、多くの議員や記者の国会への入場を阻止したとして
ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領政権を強く非難。ツイッター(Twitter)で
「現在、ベネズエラ議会の合法的な開会の阻止に手を貸している者は、独裁政権の共犯者とベネズエラ
国民の弾圧者になろうとしている」と述べた。国民議会は野党が唯一掌握する権力機構。
この1年国会議長を務めてきたグアイド氏だが5日朝、国会前に到着すると、警備中の警察によって
入場を阻止された。