ファーウェイが新型アンドロイド端末発表、グーグルアプリ利用できず
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新型スマホ「メイト30プロ」、米中貿易戦争の犠牲に
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中国で来週、欧州では来月発売-事業部門CEOは自信示す
中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)は19日、アンドロイド搭載のスマートフォン
新機種を発表した。トランプ政権のブラックリスト入りで米企業との取引が禁止されて以来、上位機種の
新製品発表は初めてだったが、米制裁の影響がまざまざと表れた。
ファーウェイはドイツのミュンヘンで発表会を行い、「メイト30」と「メイト30プロ」を披露した。
消費者向け端末事業の最高経営責任者(CEO)を務める余承東(リチャード・ユー)氏は壇上で
自信にあふれた様子を示し、今回の新製品は比類なきカメラ機能を備え強力な技術が詰め込まれると
強調した。

ただ、米制裁の影響でグーグルと取引ができなくなり、今回の新製品には「グーグルマップ」や
「ユーチューブ」、「グーグルプレイストア」などのアプリは搭載されない。メイト30プロは
グーグルの使用許可を必要としないオープンソースのアンドロイドで動作する。しかしプレイストアの
豊富なアプリが利用できず、必要最小限のアンドロイドでしかない。

メイト30とメイト30プロは中国で来週、欧州では来月発売となる。価格はそれぞれ799ユーロ
(約9万5000円)、1099ユーロ。
原題:Huawei’s New Android Phone Lacks Luster Without Google Apps (1)(抜粋)
ファーウェイのスマホ、グーグルがアプリの利用阻止か
2019年10月2日 / 19:43 / REUTERS
[2日 ロイター] - ブルームバーグは2日、中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が発表した
新型スマートフォーン「Mate(メイト)30」シリーズについて、グーグルの「アンドロイド」
向けアプリを手動でインストールできる裏ワザが指摘されていたが、この裏ワザも利用できなく
なったと報じた。
ファーウェイは、米政府のブラックリストに掲載され、米国製の部品やソフトの利用が禁じられている。
Mate30シリーズも、「Gmail」や「Googleマップ」といった人気アプリを利用
できない状態だったが、セキュリティー専門家が1日にアプリを手動でインストールできる手法を
ブログで公開していた。
ただ、この手法が公開された直後、手動でもアプリをインストールできない状態になったという。
ブルームバーグは、こうした変更はグーグルにしかできないと報じている。
グーグルとファーウェイのコメントはとれていない。