朴槿恵前大統領に懲役25年と罰金20億円 一審より重い判決=韓国高裁
2018/08/24 11:38 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った
収賄罪などに問われた韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(66)の控訴審判決公判が24日午前、
ソウル高裁であった。高裁は朴被告に一審より重い懲役25年、罰金200億ウォン(約19億9000万円)
=求刑・懲役30年、罰金1185億ウォン=を言い渡した。一審では懲役24年、罰金180億ウォンだった。
朴被告はこの日も出廷しなかった。
朴被告は崔被告と共謀し、崔被告が実質支配した文化支援財団とスポーツ支援財団に774億ウォンを
拠出するよう大企業に強要した罪などで、昨年4月17日に起訴された。
サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の
賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪や、政権に批判的な文化・芸術界関係者や団体をリストアップして
支援対象から外させた罪、青瓦台(大統領府)秘書官を通じて青瓦台や官庁の機密文書を崔被告に渡した罪など、
罪状は18に上る。今年4月の一審で地裁はこのうち16の罪状を有罪と認定した。
高裁はサムスンからの収賄を巡り、一審で無罪と判断した英才センターへの後援金を賄賂と認めた。
サムスングループ内に李副会長への経営権の継承作業に対する「包括的懸案」があり、朴被告との間で暗黙の
口利きがあったと判断した。
ただ、サムスンが文化支援財団とスポーツ支援財団に出した支援金は一審と異なり、賄賂と認めることは難しいと
判断した。
一方、高裁は朴被告が出廷を拒否したことについて、「正当な理由なしに法廷出席を拒否し、国政介入問題と
関連した真相究明を期待する国民の望みを徹底的に無視した」と断じた。