反政府デモ続くイラク、首都の3か所で爆発 6人死亡
2019年11月27日 10:34 発信地:バグダッド/イラク AFP
イラク首都バグダッドで、治安部隊との衝突から逃げる反政府デモの参加者(2019年11月26日撮影)
【11月27日 AFP】イラクの首都バグダッドで26日夜、ほぼ同時に3か所で爆発があり、
6人が死亡した。医療関係筋と治安当局筋が明らかにした。バグダッドやイスラム教シーア派
(Shiite)が多く住む南部地域では、統治制度の見直しを求める激しい抗議デモが数週間に
わたって続いている。
犯行声明は出ていない。バグダッドではここ数か月こうした攻撃はなく、比較的平穏だった。
医療関係筋と治安当局筋によると、バグダッド市内のシーア派住民が暮らす3つの地域でほぼ同時に、
爆発物を積んだバイク2台と道路沿いに仕掛けられた爆弾による爆発があった。12人前後が負傷し、
同日行われた抗議で負傷した多数のデモ参加者らを治療していた市内の病院に搬送された。
バグダッドや南部地域では、統治制度の抜本的見直しを求める抗議デモが10月1日から続いており、
これまでに350人以上が死亡、約1万5000人が負傷した。
イラク首都バグダッドで、三輪自動車に固定したスリングショット(投石器)を使用する反政府デモの参加者(2019年11月26日撮影)
イラク首都バグダッドで、治安部隊との衝突中に折れたマネキンを盾として使う反政府デモの参加者(2019年11月26日撮影)