中国の大陸棚主張に反証…海保、高性能の測深機配備 東シナ海の精密データ収集
2018.6.17 01:30 産経新聞
東シナ海で中国が一方的に主張する大陸棚の延長に対し、反証材料となる海底地形データを整備するため、
海上保安庁が大型測量船2隻に浅海用の高性能測深機を配備し、平成30年度から本格運用を始めたことが16日、
分かった。同タイプの測深機を装備した無人観測艇も導入。他国の大陸棚延長が国際的に認められれば日本は海底資源の
管轄権を失うため、海保は水深の浅い沖縄トラフ周辺海域での精密データの収集と分析を急ぐ。
日本側が東シナ海の大陸からの地殻は一続きで、大陸棚を延長する余地はないとする一方、中国は大陸性地殻が
マグマなどの海洋性地殻によって沖縄近海の「沖縄トラフ」で途切れているとして、大陸棚延長を主張している。
中国側は海底地形のデータなどを国際委員会に提出したが、日本の反対で委員会の審査は止まっている。
ただ、「中国が審査再開などを求めて次の一手を打ってくる恐れがある。どのような出方をしてくるか分からない」
(政府関係者)との懸念があるため、海保のデータ収集は不測の事態が生じた場合に速やかな対応を取るための
備えともなる。
海上保安庁の大型測量船「拓洋」(海保提供)
海保の大型測量船「昭洋」と「拓洋」で運用を開始したのは、水深約250メートルまでの浅海で海底地形の
データを測定するのに特化したマルチビーム測深機。沖合での長期間観測で運用する2隻にはこれまで
水深約1千~1万メートルで効果を発揮する深海用測深機しかなく、沖縄トラフ周辺の海底地形データも深海用で
測定してきたが、より密度の高いデータを網羅的に取って中国の主張に反論するため今回の導入を決めた。
現在建造中で31、32年度に就役する大型測量船2隻にも、浅海用測深機を搭載予定だという。
また、海保は30年度から同型の浅海用測深機を装備した新型無人観測艇「ASV」の運用も開始。
ASVは拓洋の搭載艇で、ディーゼル発電機を動力源に約1週間自動航行できる。衛星利用測位システム
(GPS)などを積んでおり、範囲を設定して効率的に測定する。全長5.8メートルと従来の無人測量船
(約11メートル)より小型で、水温や海流、塩分濃度など多様な測定機器を搭載できる。
中国の海洋調査船「勘407」
「海洋強国の建設」を掲げる中国は、東シナ海の日本との地理的中間線から約150カイリ(278キロ)
日本側にある沖縄トラフ周辺までを自国の大陸棚とするよう延長を主張。天然資源の開発範囲を拡大することが
狙いとされる。
沖縄トラフ最深部は水深約2300メートルだが、周囲は急激に浅くなっており、海保は中間線と沖縄トラフの
間に位置する水深200メートル以下の沖合の海域で浅海用測深機を活用する。
中国は尖閣諸島はもちろん、沖縄を狙っていることは間違いないことです。
台湾を名実ともに中国の領土とし、日本の沖縄を侵略すれば、太平洋に進出するのが容易になります。
また第一列島線は確保は完成し、第2列島線の確保も容易になります。第二列島線の確保は日本全土の安全を必ず脅かします。
中国の大陸棚延長の主張を潰さなくてはなりませんし、尖閣は重要な地点ですので、絶対に守らなけらばなりません。
中国を太平洋に出してはいけないのです。
北朝鮮の脅威はトランプ氏が非核化に乗り出しましたが、どこまで実現するかわかりません。
中国も日本を脅かし、ロシアも経済協力をしていくものの安心できない国家です。
日本がどんなに危うい状態か日本国民は真剣に受けとめて欲しいです。
軍事力の均衡が侵略を防ぐ一番重要なことです。「遺憾です」という言葉は役にたちません。
どこの国家も一国での国防は難しいですが、自国防衛力を少なくとも80%位に高める必要があると思います。