「明らかな人種差別」メッシを見守ったマラドーナがアジア人軽視の吊り目ジェスチャーで問題に!
2018年06月17日 Soccer Digest
ド派手な格好で登場したマラドーナはスタジアムを盛り上げたが…。
試合中は後輩たちの懸命なプレーに一喜一憂していたマラドーナ。しかし、許されざる行為してしまったようだ。
現地時間6月16日、ロシア・ワールドカップは3日目を迎え、首都モスクワで行なわれた
アルゼンチン対アイスランドの一戦は、1‐1のドローに終わった。
8割近いポゼッション率をマークし、総数27本のシュートを浴びせるなど、攻めに攻めたアルゼンチンと、
ゴール前に10人の分厚い壁を作って最後まで守りに徹したアイスランドの攻防戦は、スタンドで戦況を見守った
観客たちの興奮を誘った。
アルゼンチンの言わずと知れたレジェンドであるディエゴ・マラドーナも、そのうちの一人だった。真っ赤な
サングランスに、両手に時計というド派手な格好でVIP席に居座り、試合前からスタンドに大挙した
アルゼンチン・サポーターを煽るなど、存在感の高さを伺わせると、ついにはタブーも犯す。
試合会場となったスパルタク・スタジアムは禁煙で巨大ビジョンには「禁煙マーク」が掲示されていたにも関わらず、
マラドーナは堂々と葉巻を燻らせて、ご満悦な表情を浮かべていたのだ。
もちろん禁煙となっている場での喫煙はあるまじき行為である。だが、多少のワガママが押し通り、
特別扱いを受けられるあたりにサッカー界の“神”たる所以を感じられ、そこまでは許容範囲であった。
しかし、試合中にはまずい振る舞いもあった。
スタンドで取材を行なっていたという英国営放送『BBC』のジャック・オアトリーさんによれば、
マラドーナはスタンドに居合わせた韓国人のファンが「ディエゴ!」と声援をおくったのに対して、アジア人軽視と
取られる吊り目のジェスチャーをやったというのだ。
その瞬間を目撃したオアトリーさんは、「彼は目を横に吊り上げる明らかな人種差別行為をやったのよ。
それを見た人たちは私を含めて愕然としたわ」と自身のツイッターを通じて報告している。
アイスランドの堅固な守備に手を焼き、決定打に欠けた後輩たちのパフォーマンスにフラストレーションを
溜めていたとはいえ、この行為が事実だとするならば、“神”といえども許されることではない。