懸念を表明するのは「中央日報」だけではない。やはり保守系日刊紙「文化日報」も、

4月24日の紙面に『旭日旗を揚げた日本艦艇の入港を許可した中国・・・文政権は何も感じないのか』

という社説を掲載した。

 

 同紙は、「旭日旗を揚げた日本艦艇の中国入港は、国益と未来を重んじる外交とはどういう

ものか象徴的に示す」とし、中国政府と日本政府の実利外交が両国の歴史を克服した、と分析

している。


日中接近に不安隠せぬ韓国メディア

 また、「『旭日旗観艦式』を許容した習近平中国主席を、プライドがない人物と思っているのか。

韓国の安保と経済、未来の発展のためにも文政権は、対日外交をどうするべきかを熟慮しなければ

いけない」と、文在寅政権の対日外交の姿勢を辛らつに非難した。


 ほかにも、

『なぜ、文政権には中日のような実利外交が見えないか』(4月22日付の「ソウル経済新聞」社説)、

『中日蜜月が加速・・・旭日旗を揚げた自衛隊護衛艦が中国の観艦式へ参加』(4月22日付の「朝鮮日報記事」)、

『中国の国際観艦式に旭日旗をつけて出席した日本護衛艦・・・中国は旭日旗も知らないのか?』(4月22日付の「トップスターニュース」記事)、

『日本艦艇、中国の観艦式に旭日旗つけて参加、「韓国に圧力? それとも中国の日本無視?」』(4月22日付けの「ヘラルド経済新聞」記事)、

『中国、観艦式に旭日旗許容・・・「戦犯旗の通用を懸念」』(4月22日の「OBSニュース」)、

『「中国夢」のため?・・・「日本の旭日旗」まで我慢するのか』(4月23日の「MBCニュース」)

などなど、韓国マスコミは、日中の急接近に対する不安を隠せなかった。


 一方、韓国社会では相変わらず旭日旗をめぐる尖がった反応が続いている。

4月26日、ネット媒体の「アイ・ニュース24」は、『趙源泰(チョ・ウォンテ)韓進グループ会長、

デビュー写真で旭日旗論議・・・「航空機エンジン」と反論』という記事を掲載した。

 

ファン・ブレードで「旭日旗を連想」

 今年4月8日に死亡した趙亮鎬(チョ・ヤンホ)大韓航空会長の後任となった趙源泰会長側が

マスコミに配布したプロフィール写真に「旭日旗を思わせる背景がある」との議論が提起されて

いる、という内容だ。ところが、議論になっている写真をみると、単なる飛行機エンジンの

ファン・ブレードを背景にした趙会場の正面バストショットだ。飛行機エンジンのファン・

ブレードで旭日旗を連想するというのは、どう考えても無理やりな気がする。