武漢肺炎の感染爆発で中国の超大手財閥が破綻に追い込まれる。負債総額は10兆円近い規模だ。
ウイルスで打撃の海航集団、中国が近く政府管理下へ-関係者
2020年2月20日 2:40 JST Bloomberg News
中国は多額の負債を抱える複合企業の海航集団(HNAグループ)を政府の管理下に
置き、同社の中核を成す航空会社や関連事業の資産を売却する計画だ。
新型コロナウイルス流行による経済的影響を食い止めるため、政府が介入した新たな
一例となった。
HNAが本社を置く海南省の政府は、ウイルス流行の影響で同社が金融上の義務を
履行できなくなったことから、同社を管理下に置くことについて協議している。
この計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。航空資産はその後、地元企業に買収
される可能性もあるという。決定は早ければ20日に発表される可能性があるものの、
協議は続いており、先送りや決裂となる可能性もあると、関係者らは匿名を条件に話した。
中国では新型ウイルス封じ込めで企業が休業を余儀なくされ、経済に一段の重圧が
かかり、景気を安定させようと政府が介入する事態となっている。当局は厳しい状況に
陥った航空業界に対し、直接的な資金注入あるいは統合を検討しているほか、
中国人民銀行は内需喚起に向け消費や投資の促進に取り組む方針を示した。
HNA担当者のコメントは得られていない。海南政府の当局者に取材を求めたが、
返答はない。
原題:
China Said to Near Takeover of HNA as Virus Hits Business (1)(抜粋)