夜遅くまで公判続く朴槿恵被告に漂う疲労感。崔順実被告と3回目の公判
2017/05/30 10:06 朝鮮日報
かなりやつれていますね。
国政介入事件などで起訴された前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告(65)とその親友とされる崔順実(チェ・スンシル)
被告(61)が29日午前10時、ソウル中央地裁第417号大法廷で行われた3回目の公判で再会した。今月23日の初公
判で対面して以来、六日ぶりのことだ。朴槿恵被告は初公判時同様、紺色のスーツを着て髪をまとめて先に法廷に入っ
た。そして、その後すぐに濃いグレーのジャケットを着た崔順実被告が現れた。この日も2人は裁判が終わるまで一度も
目を合わせなかった。
この日の公判では、チュ・ジンヒョン前ハンファ投資証券社長(58)らに対する証人尋問が行われた。チュ・ジンヒョン氏
は「サムスン物産と第一毛織の合併に反対する報告書を出したところ、グループ上層部から辞任の圧力を受けた」と主
張した。
検察は、チュ・ジンヒョン氏が特別検察官の事情聴取を受けた際、朴槿恵被告の発言について「一言で言えば頭がお
かしい主張」と述べていたことを公表した。大統領府が国民年金公団のサムスン合併賛成決定に介入したという疑惑に
ついて、朴槿恵被告は今年1月1日の新年記者懇談会で、「どのような決定をしたとしても、それは国の適切な政策判断
だ。そのように考える」と述べていた。チュ・ジンヒョン氏は特別検察官の事情聴取でこれを批判、上のように述べたとい
う。同氏はまた、この日の法廷でサムスン合併案件を外部の専門家からなる専門委員会ではなく、国民年金の内部投
資委員会で議決したことについて、「知人のある専門委員に連絡したら『大統領府の意向だそうだ』と言ったので、とても
驚いた」と語った。
この証言が続いている間、朴槿恵被告は同氏を見つめて険しい表情をしたり、うつむいて何かを熱心にメモしたりして
いた。裁判長が2回、「証人に質問することがあるか」と尋ねると、朴槿恵被告は「ありません」とだけ答えた。裁判が夜
遅くまで長引くと朴槿恵被告は疲れた様子を見せ、被告席で居眠りをした。夜10時10分ごろ裁判が終わると、「愛して
います。頑張ってください」と叫ぶ傍聴人3-4人の方を見て会釈し、かすかに笑みを浮かべたまま退廷した。
公判中に発言権を得た崔順実被告は「大統領がここにいらっしゃる…罪なく出てきた方がいらっしゃる。朴槿恵前大統
領の懐にお金が1000ウォン(約100円)でも入ったわけでもないし、何か利得があったというわけでもない。娘(チョン・
ユラ容疑者)が来るというから興奮しているが、サムスンの言葉に一度乗じたばかりに(娘は)××になって大韓乗馬協
会からも追い出された」と声を荒らげた。