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ロシア映画「マチルダ Матильда」最後のロシア皇帝の禁断のセックスライフ、映画化されて大騒動!

2017-10-30 09:00:30 | ロシア

最後のロシア皇帝の禁断のセックスライフ、映画化されて大騒動!

 2017/10/26(木)  ELLEonline

帝政ロシアの最後の皇帝ニコライ2世のセックスライフを描いた映画『Matilda(原題)』。ロシアでの公開が

決定したものの、ロシア正教会が上映禁止を求め、大騒動になっているという。


問題となっているのはロシア人監督、アレクセイ・ウチーテリの『Matilda(原題)』。ニコライ2世と実在の

バレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤが主人公。皇太子時代のニコライが彼女と恋に落ち、愛人関係を続けていく

様子を描いたものだという。ヌードを含め、赤裸々なセックス描写があることが注目の的。


ここでニコライ2世について簡単に復習を。1984年に即位した帝政ロシアの最後の皇帝で、彼が労働者たちを

弾圧したことから共産主義運動が活発化。これがロシア革命を引き起こしたと言われている。革命勢力により1917年に

退位に追い込まれ、翌年に一家とともに処刑された。でも在位中はずっとロシア正教を篤く保護していたことから、

ロシア正教会からは「聖人」に認定されている。


だからロシア正教にしてみたらこの映画は言語道断。聖人ニコライ2世が退位して100年という記念すべき年に、

その聖人のセックスライフを描いた映画を公開するなんてとんでもない! と制作中から反対運動を展開、

「愛人がいたというのは嘘。ロシア正教や信者に対する侮辱だ」と主張していた。ロシア正教の中でも過激な一派は

ウチーテリ監督の弁護士の車や、映画館に放火したりするという行動にまで及んでいるという。


そんな抗議活動が続く中、モスクワでは今週初めにプレミアが開催。監督は記者会見で「この映画の公開は映画や

私自身にとっての勝利というだけではなく、良識的なロシア人、つまり圧倒的多数のロシア人の勝利でもある」と

コメント、ニコライ2世の本当の姿をみんなに見て欲しいと強調している。ちなみにプーチン大統領もこの映画の

上映を支持。プレミアにはロシア政府関係者や官僚たちも出席していたという。


ニコライ2世の肖像画を持ったまま、逮捕されるデモ参加者。


一方でニコライ2世の甥の未亡人であるオルガ・クリコフスカヤ・ロマノフはプーチン大統領に上映中止を求める

嘆願ビデオを送付、「この映画は悪意に満ちていて、不道徳的。ロシア人の精神的な支えを弱体化させ、

国を不安定にさせようとする反ロシア勢力の試みだ」と批判している。


デモ参加者の中からは逮捕者も出るほどの騒ぎになっているロシア。監督の言う「良識的なロシア人」たちが

「聖人のセックスライフ……見たい!」と思うのか、「聖人は愛人なんて作らない!」と拒絶反応を示すのか、

続報にも注目したい。

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スプートニクでウチーチェリ監督が『マチルダ』、ポクロンスカヤ氏の抗議、信者からの危害について答える。

2017年10月13日 09:45    SPUTNIK


スプートニクのオフィスで、ロシアで記者登録した国内・海外プレス向けにロシアの映画監督

アレクセイ・ウチーチェリ氏の映画『マチルダ』が上映された。

上映後の記者会見ではロシア下院のナタリヤ・ポクロンスカヤ議員が映画に精力的に反対していることなどが

話し合われた。

 

スキャンダルが燃え上がったのは、バレリーナとの恋物語を描く同作品におけるロシア皇帝ニコライ2世の人物像が、

2000年に受難者として正教会によって列聖された新致命者を描くにあたり不適切だと正教会の信者が訴えたことに

端を発する。敬虔なポクロンスカヤ議員は「マチルダ」の芸術的主題を受け入れず、一部の正教会の活動家も映画を

不満に思い、後にウチーチェリ監督に実際に危害が及ぶ事態に発展した。

 

ウチーチェリ監督は、警察が防止策を取ったものの映画館が襲撃される恐れがあるため、大手シネコンは上映を

検討しているとして、遺憾の意を表明した。このため、ニコライ2世を演じたドイツ人のラース・アイディンガー氏や

バレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤを演じたポーランド人のミハイナ・オルシャンスク氏といった海外からの

出演者は、ロシアのプレミア上映を訪問する際の身の安全を懸念している。

ウチーチェリ監督は、こうした宣伝は誰にも望まないと述べた。

 

一方、ポクロンスカヤ議員の要請を受けて映画は多くの検査を受けたが検査をパスし、違反が一切ないため正式な

上映許可を受けた。映画はニコライ2世が結婚し戴冠するまでのマチルダとのロマンスを描く。

「マチルダ」の制作陣は、映画が歴史を自由に解釈したもので、史実に即してはいないと予め断っている。

 

しかしウチーチェリ監督が記者会見で語ったところ、映画には非常に大人数の国際制作チームの力が込められている。

映画作成には海外から俳優だけでなく作曲家も参加。サウンドトラックは有名なハリウッドの作曲家マルコ・ベルトラミ氏

が作曲し、その曲を演奏したオーケストラを率いたのは世界的に有名で突出した指揮者であるマリインスキー劇場の

ヴァレリー・ゲルギエフ氏。さらに、作中のバレエシーンは全てマリインスキー劇場で撮影されたものである。

 

ウチーチェリ監督は、一連の不愉快な出来事が峠を越し、映画が観衆に暖かく受け入れられることを期待している。

監督はまた記者団に、休むことが下手で、すでに次の映画の撮影のことを夢見ていると告白した。

映画は驚くべき人物であるソ連の作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチを扱うという。

 

ロシア映画「マチルダ」 残念ながら日本でのDVD化はありません。


 

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ロシア正教会がニコライ2世らを聖人に認定

【モスクワ15日】
ロシア正教会の高位聖職者会議は十四日、ソ連時代に当局により殺された信者約八百六十人を「聖人」に認定することを

決めた。これは、正教会としてロシア革命に対する歴史的清算を行ったものといえる。

注目されるのは、ロシア最後の皇帝ニコライ二世とその家族が含まれている点だ。ニコライ二世一家の列聖問題を

めぐっては、「受難者」として聖人に加えるべきだとする見解と、ロシア革命の引き金となった血の日曜日事件

(一九〇五年)などを起こした為政者として列聖はふさわしくない、とする反対意見で国論が二分されていた。


今回の決定により、ニコライ二世は宗教的崇拝の対象として正式に権威付けされたことになる。

タス通信によると、聖人に認定されたのは、ニコライ二世とアレクサンドラ皇后、皇太子アレクセイ、オリガ、

タチヤーナ、マリヤ、アナスタシアの四姉妹。正式の布告は二十日、モスクワの「救世主キリスト大聖堂」で行われる。


ニコライ二世家族は聖人のカテゴリーの一つ「受難者」に列せられる。聖人には、受難者のほかにも、

「亜使徒」「克肖者」(神のように他人に尽くした人)など約三十の種類がある。


キエフ公国にキリスト教を受け入れたウラジーミル大公やロシアのイコン(聖像画)画家アンドレイ・ルブリョフ、

東京にある「ニコライ堂」創設者ニコライ大主教なども列聖されている。


ニコライ一家は一九一八年七月、ウラル地方のエカテリンブルクで革命軍に銃殺された。ニコライ二世のものと

みられる遺骨は九一年、市郊外で発掘されたが、遺骨の真偽をめぐる論争が続く中、政府の特別委員会が

DNA鑑定などを進め、九八年に「遺骨は本物」との調査結果を発表した。


これを受けて、九八年七月、エリツィン前大統領らが出席して、歴代皇帝が眠るサンクトペテルブルクの

ペトロパブロフスク聖堂に遺骨を埋葬したが、ロシア正教会のアレクシー二世総主教は遺骨の信ぴょう性に疑念が

あることを理由に、出席をやめた経緯がある。


ニコライ二世の親族で最年長のニコライ・ロマノフ大公はタス通信とのインタビューで「ロシア国民にとって非常に

重要な知らせとなるだろう」と歓迎した。

 

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ロシア最高裁、皇帝ニコライ2世の名誉回復

2008年10月1日 23:40 発信地:モスクワ/ロシア   AFP
 
【10月1日 AFP】ロシア最高裁判所は1日、帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世(Nicholas II)とその家族が、

ボリシェビキ政権の弾圧の犠牲者だったとして正式に名誉を回復させた。裁判所の広報担当者が明らかにした。

ニコライ2世らロマノフ家の名誉回復は、親族が長い間要求していた。


 90年前、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世とその家族は罪を犯したとして殺害され、ボリシェビキ政権による

革命の正当化に利用されたが、最高裁はロマノフ家の責任を一切否定した。

ニコライ2世


ロシア・モスクワ(Moscow)で撮影された、帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世(Nicholas II)と妻(後列右から2人目)、子どもたち(1914年撮影)




ロシアのエカテリンブルグ(Yekaterinburg)で公開された帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世(Nicholas II)の遺骨(1998年1月27日撮影)