朝鮮日報 2016年6月2日
「韓国はノーベル賞を受賞するために、ますます多くのお金をつぎ込んでいる。問題は野望がお金では実現されないことだ。」
世 界的な科学学術誌‘ネイチャー’が6月1日(現地時刻)、「韓国が世界で最も多くのお金をR&D(研究開発)に使う理由
” Why South Korea is the world’s biggest investor in research”」
というタイトルの文で韓国科学界のノーベル賞コンプレックスと現実的限界を分析しました。
ネ イチャーは最初に我が国のR&D予算増加に注目しました。
国内総生産(GDP)比R&D投資は1999年2.07%から2014年 4.29%に増えました。断然世界1位です。
米国は3%を下回わり、中国とヨーロッパ聨合は2%水準です。ですが、成果は残念だという指摘です。
このグラフ↓
ネ イチャーは
「2014年、韓国が国際学術誌に発表した論文数はGDP比R&D投資比が1.22%であるスペインと似た水準」と皮肉りました。英 国・ドイツ・日本の半分に終わり、中国と比較すると7分の1水準です。このグラフ↓
増えた予算が基礎科学分野の競争力にあまり役に立っていないということです。
政 府の意志決定方式も問題と指摘しました。
ネイチャーは
「インターネット企業グーグルの人工知能(AI)‘アルファ碁’とプロ囲碁記事イ・セドル9段の対 極が終わるやいなや政府が人工知能に
2020年まで1兆ウォンを投資するといった」とし、
「一つの事例だけで‘人工知能が未来’と決めてしまったどんぶり 勘定式対応」といいました。
討論を 敬遠して位階秩序を強調する韓国文化も創意的な研究を阻害すると批判しました。
ネイチャーはこの様な文化が優秀な科学者の海外流出につながると分析 しました。
実際に米国国立科学財団(NSF)の報告書によれば米国で博士学位を取得した韓国科学者のうち70%が米国に残るといいます。
つじつまが合う話 です。
ネイチャーが韓国科学界を正 確に診断したのは筆者のマーク・ザストロフと韓国の縁のおかげです。
彼は韓国で生まれて米国に養子縁組されて育ち、今は科学分 野のフリーランサー記者として活動中です。
いつもは我が国に対し深い愛情と関心を見せてきました。彼の助言は以下のとおりです。
「韓国は科学研究の歴史が古くない国であるだけに、上手にできる分野に集中する戦略が必要だ。
お金ではノーベル賞を得られないことも悟らなければならない。」
ネイチャのー記事(一部抜粋)
大田、韓国のプロトタイプアクシオン検出器
なぜ韓国は研究における世界最大の投資家なのか
アジアの国はノーベル賞を受賞の希望に大きな支出がされているが、、その野望を実現することは、より多くのお金が必要になります。
韓国のデジョンで質素なレンガ造りの建物のドアの後ろに、主要な実験場が徐々に形作られています。
1階のラボスペースの多くが建設中でありテーピングで閉じられた一枚のガラスドアは、立て坑に直結します。
しかし、実験場の奥の、素朴な研究室内に、銅と金のキラリと光る円筒形の装置を設置してます。
暗黒物質の可能な構成要素 - それはある日アクシオンと呼ばれる粒子を検出することにより、
宇宙に関する主要な謎に答えるかもしれない装置の試作品です。
それが成功した場合、この装置は、物理学を書き換え、その製作者がノーベル賞を獲得する可能性を秘めています。
「韓国を変えるだろうことはいうまでもありません」と、韓国中心をなす随一の工科大学、KAISTで年俸7.6百万ドルで率いる物理学者ヤニス・サマツ
ディスは言います。
しかし、落とし穴があります。誰もアクシオンが存在するかどうかを知りません。
これは、基礎研究の世界的リーダーになるために国の野望を象徴する高リスク、高報酬のプロジェクトのようなものです。
韓国はその目標を達成するために多額の支出しています。
1999年には、研究開発(R&D)で国の投資は、
単に経済協力開発機構(OECD)での国の平均を下回る、国内総生産(GDP)の2.07パーセントとでした。
最新の数字では、韓国は、上部になり明確な増加をしました。。
韓国は2014年にR&Dに投資していることを4.29パーセント(63兆7000億ウォン、またはUS $ 60.5億)
二位はイスラエル(4.11パーセントで)だけでなく、地域のライバル日本と米国を凌駕します。
大量のお金は、業界で応用研究と開発に向けて行くが、政府は、あまりにも、基礎科学に主要な投資を行ってきました。
私たちは化学や物理など科学系の専門家、学生か興味のある人でない限り、
だれがどんな研究をしているのか詳しくはしらない人が殆どではないかと思う。
たまに新聞に科学系の記事がでても記事を読むだけで、そこから深く探求する人は少数だろう。
そしてノーベル賞の受賞は突然降って湧いた幸運ととらえる。
ノーベル賞をとると報道も多くなり、そこで受賞者の研究内容や、苦労、その偉大さに気づく。
ノーベル賞を受賞できるように、ある人に国民がみんなんで注目して見守っていることがあるだろうか。
そういうのは、村上春樹くらいかな?(日本人というより世界の村上ファンが注目している)
隣国韓国のノーベル賞への関心度は異常なくらい高い。ノーベル症と言われるくらいだ。
日本が受賞したときはその騒々しさが増す。
昨年は一昨年に続き連続して受賞者が(それも複数)出たので韓国のネットも報道凄かった。
どんな騒々しさかというと、
いつものように、「韓国は反万年の歴史がある優秀な民族。韓国は日本にいろいろ教えてあげた、
道徳的に階級で下にある日本」というのが前提にあったうえで
・それなのに、どうしてとれない。日本はなんでとれるんだ。日本のロビー活動の成果だ。
・韓国はノーベル賞を受賞するための優秀な研究者が育つはずなのに。
・研究費を何につかっているんだ!
・韓国が一番最初に何かを発見しなければ。
・研究積み重ねがないからノーベル賞は絶望的
・ノーベル賞はオリンピックのメダルか?準備して養成して受賞できるのか?それだったら、みんな受賞できるでしょ
・ノーベル賞を受賞するということは、その技術が優れたものということではない ただお金が多いことを誇ることを意図しているのだ
・韓国>日本>ドイツだよ IQを見れば分かる
・ノーベル賞を受賞して、なんて謙虚なんだ(大村智氏に対して)
・ウリたちはノーベル賞に関心がないんだ。(ご冗談を)
理不尽さを悔しがり、怒り狂ったり、また反省や羨望もあり、政府を批判したり、ま~いろいろと記事が出てきます。
今までもノーベル賞受賞に向け、いろいろな戦略を打ち出しましたが、
昨年は更にパク大統領からのお達しがありました。
朝鮮日報2015/10/22
ノーベル賞に挑むトップクラスの研究者養成を=朴大統領
ネイチャーが指摘している通り、ノーベル賞の為にお金はつぎ込んでいる。
いろいろな戦略を出しているが成果は上がらない。
それもそのはず、ノーベル賞を取るのが目的で、ただそれだけを急ぎ追いかけているからです。
純粋に人類の為に役立とうという気持ちがなく、ご褒美の事を先に考えてしまうんです
早く結果を出して韓国の優秀さを知らしめたいのでしょうが
優秀だったら、すでに日本を上回る受賞者がいるはずです。
韓国がノーベル賞をとったら狂気乱舞する姿を楽しみましょう。いつになるかな?
・・・・つづく
最後までお読み頂きましてありがとうございます。