「大韓民国が恥ずかしい」
検察の組織的反乱 捏造知りつつ11カ月間隠蔽
2017年09月22日 01:14 統一日報
朴槿惠前大統領弾劾の導火線となった崔ソウォン(崔順実)氏所有とされたタブレットPCが、捏造されたもので、検察はこの事実を
把握しながら、11カ月も隠蔽してきたことが明らかになった。
検察や特検のこの驚愕すべき反逆行為は、今月裁判所に提出された検察の「タブレットPC分析報告書」が公開されたことで確認
された。
崔氏は初めから、自分はタブレットPCを使ったことがないと主張していた。少なからぬ専門家が、疑惑の発覚初期から、捏造を
指摘していた。崔氏と朴前大統領の弁護士も、「朴大統領と崔氏が経済共同体」という検察の主張に反論するため、裁判所に
タブレットPCを証拠品として再三申請したが、検察と特検は応じなかった。
昨年10月24日、JTBCが崔順実のものとして公開したタブレットPCは、朴前大統領に対する国民的怒りを爆発させた。
この国民的公憤が、国会の超法的弾劾の決定的なエネルギーとなった。
憲法84条は、在任中の大統領は内乱と外患罪でなければ刑事訴追されないと明記している。検察が大統領の捜査に踏み切らせた
のは、まさにこの怒りだった。
検察はJTBCの捏造報道の翌日、報道内容が虚偽であることを知りながらも、これを隠蔽。大統領に対する違憲的捜査に乗り出した。
捏造された証拠で国家元首を弾劾に追い込んだのは重大な反逆・内乱行為だ。検事が証拠を故意に隠蔽するのも犯罪だ。
要するに、検察と特検が組織的に反乱に加担したのだ。
検察が最近、崔氏のタブレットPC鑑定は不要という意見書を裁判所に提出したとき、一緒に出した「タブレットPC分析報告書」
(16年10月25日作成)の内容を確認した「朴槿惠大統領法律支援団」は17日、「検察の報告書だけもこれまでの疑惑を裏付ける
内容がある」とし、以下の点を暴露した。
△タブレットPCの写真約1900枚の中で、崔氏のものは2種6枚だけ。
△朴前大統領の統一関連演説ファイルは、外部からダウンロードされたもの。
△タブレットPCのアプリ接続記録約100件中60件が16年10月20日~24日、つまりJTBCによるもので、残り40件も10月25日、
検察の科学捜査の前に開かれた。JTBCが入手する前にアプリを使用した記録は12年の3件だけだった。
「朴大統領の法律支援団」は、捏造と陰謀の証拠が溢れているとし、「裁判所の「タブレットPCの分析報告書」記載内容だけでも
国基・国憲紊乱の疑惑を持たざるをえない」と発表。
また、「今回の疑惑は、検察の介入と連累が明白であるため特別検事の任命が避けられず」、「国家の百年の計と未来世代のため
真実究明が必要」と強調した。
趙源震・大韓愛国党共同代表は18日、国会での記者会見で、「今まで提起された捏造疑惑はほとんど事実」「JTBCはもちろん、
検察も共謀や幇助の疑惑が強い」と述べた。
趙代表は「タブレットPCを捏造し、共謀した勢力を糾明せよ」と訴え、真相究明のために国会聴聞会と特検法を発議すると表明した。
「月刊朝鮮」は、タブレットPCの内容は、崔氏のものでない証拠になりうると報道。崔氏のものでなければ、今回の事件は崔氏との
関係が悪くなった高英泰などが企てた可能性もある。検察は崔氏を「国政壟断」で起訴したが、1審判決で有罪が認められたのは、
崔氏の娘の大学入学不正のみだ。
法院と検察は近年、スパイなど反国家事犯を法手続き上の瑕疵を理由に、機械的に無罪と判断してきた。捏造された証拠で
国家元首を弾劾・起訴した者は、全員法によって処断せねばならない。
「積弊清算」を掲げる文在寅政権が、この途方もない積弊―司法反乱を断罪しなければ、国民は、「積弊清算」は金正恩との
連邦制推進に反対する愛国右派の粛清と見るしかない。
明白な違憲・違法で弾劾・起訴された朴前大統領の名誉と権利は、直ちに回復されねばならない。