チリ首都の暴動で3人死亡、略奪受けたスーパーマーケットが炎上
2019年10月20日 17:16 発信地:サンティアゴ/チリ AFP
チリの首都サンティアゴで、抗議活動で放火された鉄道駅(2019年10月19日公開)
【10月20日 AFP】社会経済問題に反発したデモ参加者と治安部隊の衝突が続くチリの首都
サンティアゴで20日朝、略奪されたスーパーマーケットで3人が死亡した。同市のカルラ・ルビラル
(Karla Rubilar)市長が明らかにした。
同市長は報道陣に対し、米小売り大手ウォルマート(Walmart)系列の大規模店舗が略奪を受け、
その後発生した店舗内の火災で2人が焼死し、別の1人が搬送先の病院で死亡したと説明した。
この暴動で死者が出たのは今回が初めて。人口700万人の都市サンティアゴでは、グリニッジ
標準時(GMT)20日午前1時(日本時間同午前10時)に外出禁止令が発令されたが、デモ参加者は
バスや地下鉄駅に放火したり、機動隊と衝突したりしてきた。
抗議デモは、地下鉄運賃の値上げをきっかけに発生したが、セバスティアン・ピニェラ
(Sebastian Pinera)大統領は19日、値上げを見合わせると発表していた。
チリの首都サンティアゴで、兵士らと衝突するデモ参加者(2019年10月19日撮影)
チリの首都サンティアゴで、バリケードをつくるデモ参加者(2019年10月19日撮影)
チリの首都サンティアゴで、抗議活動で放火された鉄道駅(2019年10月19日公開)
チリの首都サンティアゴで、抗議デモの最中に炎上したバス(2019年10月19日撮影)