H2Aロケット打ち上げ成功…情報収集衛星を搭載、北軍事施設を監視
2020/02/10 10:49 読売新聞
政府の情報収集衛星「光学7号機」を搭載し、打ち上げられるH2Aロケット41号機(9日午前10時34分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで)=加藤祐治撮影
政府の情報収集衛星「光学7号機」を搭載したH2Aロケット41号機が9日
午前10時34分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
約20分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。
三菱重工業によると、H2Aの打ち上げ成功は35回連続で、成功率は97・56%に
なった。
光学7号機は、北朝鮮の軍事施設などを監視する事実上の偵察衛星。内閣衛星情報
センターによると、開発費は約343億円で、3月に設計寿命を迎える同5号機の
後継機となる。
光学7号機の運用が始まれば、情報収集衛星は計8基となる。切れ目のない情報収集に
向け、政府は2026年度以降、計10基体制とする計画だ。
安倍首相は9日、「光学7号機を含む情報収集衛星を最大限活用し、我が国の安全保障
及び危機管理に万全を期す」とのコメントを発表した。
H2Aロケット打ち上げ成功 地上撮影の偵察衛星載せる