香港問題で人民解放軍の出動可能 中国国防省
記者の質問に答える中国国防省の呉謙報道官=24日、北京
中国国防省の呉謙報道官は24日の記者会見で、香港で「逃亡犯条例」改正案に対する抗議活動が
続いていることに関連し、香港政府の要請があれば現地の中国人民解放軍が出動することが可能だとの
立場を強調した。
中国の法律には「社会の治安維持」のために中国軍の香港駐留部隊が香港政府の要請で出動できる
との条文がある。呉氏は会見で香港問題について問われた際に「明確な規定だ」と、この条文に言及した。
呉氏は、21日に香港でデモ隊の一部が中国政府の出先機関の国章を汚すなどしたことについて
「絶対に容認できない」と非難した。 一方、香港メディアは24日までに、人民解放軍がこのほど、
香港に隣接する中国広東省で対テロ訓練を行ったと伝えた。
香港の抗議活動をけん制する狙いがあるとの見方も出ている。