チェルノブイリで火災、消火作業つづく 車両機材85台、消防員319人
2020年04月12日 04:11 SPUTNIK
チェルノブイリ原発の居住禁止区域で発生した火災は現在も消火作業が行われている。
航空機3機、ヘリコプター3機を含む、車両・機材85台が出動した。ウクライナ国家非常
事態庁が発表した。
チェルノブイリ区域の森林火災は4月4日に始まり、7日の時点で火災範囲は35ヘクタールに
及んだ。放火したとみられる人物の身元はすでに特定され、刑事事件が提起された。
区域住民はすでに避難している。
Forest fires are raging in the Chernobyl exclusion zone as authorities warned radiation in the epicenter of the fire exceeds the normal levels pic.twitter.com/pqeFFMGUdu
— Reuters (@Reuters) April 12, 2020
現在、消火作業には319人が動員されている。
ウクライナ国家非常事態庁によると、キエフ州およびキエフ市の放射線量は安定して
いるという。
チェルノブイリ原発4号機の爆発
ソ連時代の末期の1986年4月26日、チェルノブイリ原発4号機が爆発。放射能汚染が
広がった20万平方キロ以上の面積の70%がウクライナ、ベラルーシ、ロシア領だった。
プリピャチ市など原発に一番近い数か所の都市からは住民全員が避難させられ、そして
永遠に戻ることはできなかった。
原発事故後、半径30キロ以内は完全に立ち入りが禁止され、厳しい管制がしかれた。
禁止区域へ立ち入りが行われるのはウクライナ政府が公式的に許可した時のみ。
次第に瓦解していく石棺にはさらにそれを覆う「新たな安全カバー」がかけられた。