プーチン氏、上半身裸で冷たい水に漬かる。 ロシア正教の神現祭
発信地:モスクワ/ロシア AFP
【1月20日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領(68)は19日、モスクワ郊外
でロシア正教の伝統行事「神現祭(Epiphany、主の洗礼祭)」に参加し、上半身裸で氷のように冷たい水
に漬かった。
氷点下20度の寒さの中、プーチン氏は厚い上着とブーツを脱ぎ、伝統に従って3度水に漬かり、十字を
切った。
モスクワ州、「主の洗礼祭」に救助スタッフ2000人以上が動員
ロシアでは18日夜から19日朝にかけて主の洗礼祭(神現祭)が祝われている。主の洗礼祭は
イエス・キリストがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことを回想するロシア正教会の
重要なイベント。この儀式に向けてモスクワ州では2000人以上のスタッフが救護活動を行うため
待機している。ロシア非常事態省モスクワ支部がプレスリリースで明らかにした。
主の洗礼祭はロシアで1月19日(旧暦の1月6日)に祝われている。ロシア正教会の中で洗礼祭はパスハ
(復活大祭)に並ぶ重要な儀式とされている。
この日にかけて教会や川、池などでは水が成聖され、信者たちはこの聖水で自分自身や自宅などを清める。
またこの日は、凍った川や湖などに穴を開けて沐浴する伝統がある。
ロシア非常事態省によると、モスクワ州だけで2000人以上の救助スタッフと700台以上の救助用車両が
動員されている。
福音書によると1月19日、イエスはヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた。聖水は、精神力や
健康強化のために用いられたり、自宅に持ち帰り、振りかけて清めたりする。信者たちは、聖水を
一年間大切に保存し、心の強さや健康を祈りながら次の洗礼祭まで一年にわたって飲み続ける。