グアテマラ当局、アメリカ目指す移民数千人の越境を阻止
アメリカでバイデン新政権が発足すれば入国しやすくなると期待して、中南米各国から数千人が
アメリカを目指している。そうした中、グアテマラ当局は17日、隣国ホンジュラスとの国境近くに
治安当局を投入し、移民数千人の入国を阻止した。
先週末、推定7000~9000人の移民がホンジュラスとグアテマラの国境を越えた。グアテマラ当局は
ホンジュラスに対し、「市民の国外流出を止める」ように求め、自国の領土を横断する
「不法な集団移動」を阻止することを誓っている。
米国に向かう中米の移民グループは、グアテマラで治安部隊により道を塞がれ、警棒と催涙ガスで
迎えられることになった。
グアテマラでは17日、ホンジュラスとの国境付近の道路で数千人の移民が捕らえられた。
移民のキャラバンは、ほとんどがホンジュラスから来ており、貧困と暴力を逃れてここ数日間で
グアテマラに到着している。移民は今後、メキシコに行き、米国の国境を目指しているという。
毎年、何万人もの中米の移民が米国への入国を目指して危険な旅を行っている。移民はキャラバンとして
知られ、グループに分かれ、徒歩で移動している。
バイデン氏に期待して?
民主党のジョー・バイデン次期米大統領は、共和党のドナルド・トランプ大統領の厳しい移民政策を
終わらせると約束した。
しかしもうすぐ発足するバイデン政権は、移民にはまだ移動をしないようにと警告している。
名前が明らかになっていないバイデン政権の高官は、米国で亡命を申請しようとしている移民について、
「すぐに米国に来ることができないことを理解する必要がある」と米NBCに答えている。
その高官によると、バイデン政権は現在米国に向かっている移民よりもすでに米国に住んでいて
証明書類を持っていない移民を優先するという。