腺ペストに感染したリスが見つかる・・米国
米国2020年07月15日 02:01(アップデート 2020年07月15日 07:30)
https://jp.sputniknews.com/us/202007157611098/
米コロラド州で腺ペストに感染したリスが見つかった。米ニューヨーク・ポスト紙が
地元当局の発表を引用し、報じている。
このリスは、州都デンバーの近くのモリソンで初めて確認された腺ペストの保有動物。
腺ペストは、感染したノミやペットを介して人間に感染する。猫が感染すると死に至る
ことがあり、犬は発症しないものの、感染した寄生虫を運ぶことがあるという。
しかし、医師らによると、必要な予防策を講じれば、腺ペストの集団感染はいうまでも
なく、感染リスクはかなり低下する。医師らは、地元住民に対し野生動物との接触に
注意し、ペットの体調に変化が見られれば、獣医に連絡するように呼びかけている。
腺ペストは致死率が高く、伝染性の高い急性感染症。自然界でのペスト桿菌の感染発生源は
主にマーモット、ジリス属、リス、クマネズミ属などの齧歯類。この菌の媒介動物はノミ。
内モンゴル自治区、疫学的警告を発令 腺ペスト発生のおそれ
2020年07月05日 23:38
https://jp.sputniknews.com/incidents/202007057587502/
モンゴル 放牧牛と子どもたち
中国北部・内モンゴル自治区バヤンノール市のウラド中旗で、腺ペストの疑いがある
患者が発生した。これを受けて当局はレベル3の疫学的警告を発令した。
バヤンノール市の保健委員会が発表した。
4日、バヤンノール市の病院に腺ペストの疑いがある患者が入院した。これを受けて5日、
レベル3の疫学的警告が発令された。効力は年内いっぱい続く。
先にモンゴル西部でペスト患者2人が確認された。
モンゴルでは腺ペストを媒介するマーモットを食べることが禁止されているが、禁止に
従わない人たちもいる。
文学作品でも取り上げられることがあるペストは、中世時代には「黒死病」とも呼ばれた。当時ペストは約2500万人の命を奪い、感染源は欧州、アジア、アフリカなど世界中に現れた。中世では町や村の衛生管理がほぼ完全に欠如していた上に、ネズミが大量に発生していたため、ペストが非常に蔓延した。