台湾も日本も国民の努力で押さえ込みが上手くいっていた。しかし両国共、中国以外
からの帰国者がコロナを持ち帰ってくる状況になってきた。ここにきて、日本は入国での
感染者が18名(主に旅行帰り)。台湾は速やかに対策をたて、海外渡航禁止にした。
日本は台湾を見習って早急に対策を講じるべき。
あとは国内のクラスターをださないことです。
日本は公衆衛生が発達しているので、今のところ無自覚の感染者を含め、蔓延している
状態には至っていないと思います。押さえ込みながら終息でき、死者をださないこと、
コロナの患者の為に他の病気の治療が疎かにならないようにすること。政府、医療従事の
方々、そして国民で、いわばこの戦時下を逞しく乗り越えましょう。
台湾、初動成功も試練に直面 コロナ対策、中国封じても海外ルートの感染者急増
2020年03月23日07時18分 時事通信
【台北時事】世界的な感染拡大が続く新型コロナウイルスで、台湾は中国人の入境を
早期に禁止するなど初動が奏功し、爆発的な感染拡大の封じ込めに成功した。
しかし、ここに来て海外ルートによる感染者急増という思わぬ試練に直面。戦いは次の
局面に入っている。
新型コロナウイルス問題で記者会見する台湾の蔡英文総統=19日、台北の総統府
◇SARSの教訓
台湾は2月上旬までに全ての中国人の入境を原則的に禁止し、海外渡航も順次制限した。
学校の春節(旧正月)休みを2週間延長したほか、供給不足に陥ったマスクを配給制に
するなど、世界に先駆けた対策を次々と打ち出した。
台湾の衛生福利部疾病管制署(CDC)によると、2003年の重症急性呼吸器症候群
(SARS)では73人が犠牲になった。この時の経験を、初動の段階で十分に生かした
格好だ。
SARSは03年7月、最後まで残っていた台湾の感染地域指定が解除され、
世界保健機関(WHO)が「制圧宣言」を行った。台湾が最後まで残ったのは
「一つの中国」にこだわる中国の圧力で台湾がWHOから排除されていることが
理由の一つと考えられ、台湾の感染症に対する危機意識を一段階強いものにしている。
新型コロナウイルスに関しては、台湾の22日時点の感染者数は死者2人を含め
累計169人。3月中旬までは50人台で推移していた。
しかし、最近になって海外から戻った旅行者や留学生の感染が相次いで確認され、
18日には100人に達した。SARSよりも地球規模に感染が拡大し、3月に入り
「中国以外の海外ルート」からの感染リスクが意識されるようになると、台湾社会も
動揺し始めた。
18日以降「台湾でも都市が封鎖される」とうわさが流れ、保存食やトイレット
ペーパーなどの買い占めが目立つようになった。蔡英文総統は「生活必需品の在庫は
十分で、買い占めや備蓄をする必要はない」と訴えている。
不安心理に付け込み「政府が日本に1000万枚のマスクを寄付した」といった
出どころ不明の情報もネット上に流れた。外交部(外務省)は22日、「全くのデマだ」
と火消しの声明を出した。
保存食などが買い占められ、棚が空っぽになったスーパー=20日、台北市
◇14日間がカギ
「感染防止策は第2段階に入った。向こう14日間がカギを握る。われわれは一段と
強い決心で試練に立ち向う必要がある」。蔡総統は19日、台北の総統府で記者会見し、
台湾社会に呼び掛けた。
中国以外の海外ルートを封じるため、台湾政府は21日から海外渡航を全面的に禁止。
海外からの入境も大幅に制限する「鎖国」状態に入った。
今月中旬までに欧米などから台湾に戻った人を対象とした感染者洗い出しも急いでいる。
対策はこれからが正念場になりそうだ。