主要20か国の首脳らが集まるG20サミットに出席するため、安倍総理大臣は29日、アルゼンチンに向けて、
羽田空港を出発しました。これに先立ち安倍総理大臣は記者団に対し、現地で行われるロシアの
プーチン大統領との会談で、日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速するとした先の合意を踏まえ、
交渉の進展に弾みをつけたいという考えを示しました。
米中の貿易摩擦が激しさを増す中、安倍総理大臣はアルゼンチンで開催されるG20サミットに
出席するとともに、アメリカのトランプ大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領との
個別の首脳会談に臨むため、29日午前、政府専用機で羽田空港を出発しました。
これに先立って安倍総理大臣は記者団に対し、
「G20は世界のGDPの8割以上を占め、自由貿易あるいは世界経済について議論をする最も重要な
フォーラムです。ブエノスアイレスでは、来年日本がG20の議長国を務めることを踏まえて、自由で
公正な貿易体制の強化、また、世界経済の持続的な成長について、日本の考え方を訴えていきたいと
考えています。日本に対する期待も大きい中、議論をリードしていきたいと思います。
そしてまたブエノスアイレスでは、この機会に日米首脳会談、そして日中首脳会談、日露首脳会談、
あるいは日米印の会談も予定しておりますが、日露首脳会談においては、1956年共同宣言を基礎として
平和条約交渉を加速させるとのシンガポールでの合意を踏まえて、平和条約交渉について、じっくりと
話をしながら弾みをつけるような、そういう会談にしていきたいと、進展に弾みをつける会談にして
いきたいと、考えています。」
と述べました。
また安倍総理大臣はプーチン大統領との会談について、「1956年の日ソ共同宣言を基礎として平和条約交渉を
加速させるとの先の合意を踏まえ、平和条約交渉についてじっくりと話をしながら、交渉の進展に弾みを
つける会談にしていきたい」と述べました。
G20サミットを終えたあと、安倍総理大臣は日本の総理大臣として初めて南米のウルグアイとパラグアイを
訪問したあと、来月4日に帰国することにしています。
安倍総理 G20へ出発 北方領土問題で進展は?(18/11/29)