広州で道路陥没 当局、落下した3人助け出さずセメント注入
12月2日、陥没部分のコンクリート注入作業が行われている(スクリーンショット)
中国広東省広州市で12月1日、地盤沈下による道路の崩落が発生した。通過した車両1台と電動
スクーター1台が落下した。車両のなかにいた2人とスクーターの運転手の生死は不明だが、
当局は救出せず、当日中に陥没部分にセメントを注入した。被害者の家族は、市政府庁舎前で
抗議活動を行っている。
1日午前9時半ごろ、広州大通り北与禺東西路の交差点に突然、道路が陥没して幅数メートルもの
大穴が空いた。清掃車両1台と、電動スクーター1台が落下した。穴の深さは最大で38メートルという。
中国国内の報道によると、陥没の原因は、交差点下に建設中の地下鉄工事との見方がある。
落下した清掃車両には51歳の父親と27歳の息子の親子が乗っていた。落下した電動スクーターを
運転していた人物の身元は判明していない。
被害者家族によると、事故による救助作業が行われることなく、1日正午に穴にセメントが注入
されたという。家族らは、コンクリートミキサー車の進行を止めようとしたが、道路周辺500メートルを
封鎖する多数の警察に阻まれた。目撃者によると、セメントの入ったタンクが相次ぎ交換され、落ちた
車両から人を救出しようとする動きは見られなかったという。
午後3時半ごろ、広州地下鉄の公式ソーシャルサイトアカウントは、陥没のさらなる拡大を止める
ために、部分的な穴埋め作業を行っていると発表した。
關注中共草菅人命2:到中午12点多就直接在那里一味的回填,他们的一线希望完全被抹杀了,根本就是舍弃里面的人了啊!!!!!
— 陈光诚 Guangcheng Chen (@iguangcheng) December 3, 2019
我们要求停下泥浆车,先把人救上来,警察拦住我们不让,还有人受伤了,我一个弱女子,哪里冲得过他们…最后强行把我们软禁在酒店……
我们新婚在即,还有个刚刚满月的女儿。 pic.twitter.com/CJpFVmRTDL
4日、生後1カ月の赤ちゃんを抱いた被害者の妻、家族、友人、支援者らが、市政府前で横断幕を
掲げて抗議活動を行った。妻は、政府が被害者の黙殺を望んでいると訴えた。
道路の陥没で落下した人が閉じ込められたまま、生き埋めにされようとしているという情報は、
ソーシャルサイトに急速に出回った。中国官製・新華社は、広州地下鉄がセメントを注入している
ことに言及せず、「何千人もの人々が救出活動に加わった」と書いた。また、広東省水資源水力
発電所所員の話として、陥没の拡大を止めるため、早急な措置が必要だったと解説した。
この対応に対して、インターネットでは不満や失望の声が渦巻いている。
「こんなにも生きるのに辛い世界だ。命は蟻並みだ」「被害に遭った人の死は(当局)が決めるのか」
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