新型コロナ発生源は「米国」、在仏中国大使館が示唆
2020年3月24日 9:27 発信地:パリ/フランス AFP
仏パリの中国大使館前に並ぶマスク姿の人々(2020年3月17日撮影)
【3月24日 AFP】新型コロナウイルスをめぐる米中両政府の舌戦が今週に入り、
在仏中国大使館が加わることでさらに激化している。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が「中国ウイルス」と呼んでいる
新型コロナウイルスの流行について、在仏中国大使館は23日のツイッター(Twitter)
投稿で、実際には米国から始まったものではないかとの疑念を示唆。公式アカウントに
「昨年9月以降、インフルエンザによるとされた(米国での)死亡例2万件のうち何件が、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるものだったのか?」
「米国は新型コロナウイルスによる肺炎を、インフルエンザによるものだとごまかそうと
したのではないか?」と連投した。
在仏中国大使館はさらに、「米メリーランド州のフォート・デトリック(Fort Detrick)
基地にある米国最大の生物化学兵器研究所が昨年7月、突然閉鎖」され、
「その閉鎖後、米国で一連の肺炎や類似の症状が現れるようになった」とも投稿した。
これらの主張について同大使館は科学的根拠は示していない。
トランプ大統領とマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、中国中部・武漢
(Wuhan)で初めて確認された新型コロナウイルスについて論じる際、
「中国ウイルス」という言葉を繰り返し使用し、中国政府の反発を招いてきた。
新型ウイルスはその後、世界で数十万人に広まり、大流行を抑えようとする各国政府が
外出禁止令などの措置を講じ、数億人が影響を受けている。
トランプ氏は22日にも中国に「多少腹を立てている」と述べ、「彼らはこのことに
ついてわれわれに伝えるべきだった」と言い添えた。