2012 七夕の夜に

伯母が永眠してもう4日目。
お葬式が終わった。葬祭場まで行って見送ったのは、親戚12人と神父様だけ。
それでも葬儀と通夜には予想を超える人数があり、
伯母の元気だった頃の交際範囲の広さがうかがえた。

何しろ、40年あまり、私より多く生きてたのだから、
知らないことが多くて当然である。

そもそも(ここでJを思い出す私は潤シック)、私の母方の家族がカトリック教会に帰依したのが
第二次世界大戦後というのが、事件である。
祖父は陸軍の師範みたいな職にあり(正式名称わからず)
満洲からギリギリ帰国して、その祖父が率先してカトリックに入信したというのだから、
どんな精神体験があったのか。

当時24歳の伯母が、ともに洗礼の勉強をしたのが、後に横浜教区から司教となった故H氏、というのも初めて知った。

総じて、教会関係者から聞く伯母は、社交的で多彩な趣味を持ち、母親と兄弟姉妹の面倒をよく見ていたというしっかり者である。
ところが、
親戚の間では一言でいえば、好かれていなかった。特に祖母が亡くなって以降は、兄弟姉妹たちと大げんかのあと一人ぼっちだった。

姪という少し離れた立場からみると、伯母の際立った二面性はこんな風に思える。
「家」を守るー という責任感の為に苦しみ、苛立つ気持ちを
家族にはストレートに当てあてていたのか、
その一方で、自分自身の人生を楽しもうとしていたのが外向けの顔というべきか。
人間誰しも、多少の裏表はあるもの、が、伯母は強烈であった。幸か不幸か、兄弟姉妹の結婚後の生活にも影響が及んだ。
私には笑っちゃうくらいであるが、笑えないのが、母や他の伯母、伯父たちだったんだろうな、今ならわかる気がする。


Toshikoーbachan
もう「家」から解放されて、優しい気持ちでゆっくり休んでください。
歯槽膿漏で歯が抜けてたけど、歳よりずっと若く綺麗でしたよ。
少女時代に甘えられなかったお父さんに、これからずっと一緒に居てもらえるね。

それからね、お願いがあるんだけど。
私の大事な家族を守ってね～、あとね、Junていう人も大事なんです、ーこの方も🙏よろしく！