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超巨大噴火はどれくらいの頻度で起きてきたのか

超巨大噴火はどれくらいの頻度で起きてきたのか。
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    図 間氷期の年代  海面高さは温暖化と相対する を示す


超巨大噴火はどれくらいの頻度で起きてきたのか。
日本列島では過去10万年の間に
北海道の摩周、屈斜路、支笏、洞爺、
青森の十和田、
九州の阿蘇、加久藤、小林、姶良、阿多北、阿多南で起きたことが分かっている。
平均すると1万年に1回ほどで、今後100年間に超巨大噴火が起きる確率は1%という試算もある。
数字から受ける印象は人それぞれだろうが、あくまで平均や確率の数字であり、いつ起きてもおかしくないと考えるべきだろう。想定被害があまりに大きいことから、超巨大噴火のメカニズムや前兆の解明が緊急に求められる。

 霧島火山帯は、九州中南部の霧島を北端として南西に延びており、霧島山、桜島、鬼界カルデラ、口永良部(くちえらぶ)、諏訪瀬などの火山が連なっています。阿蘇山をはじめ島原・阿蘇・九重などの火山が連なるのは大山火山帯です。

 2016年の熊本地震は松代地震と同様、典型的な火山性地震でした。熊本地震の発生地域は火山に取り囲まれた温泉地帯という点でも、ほかの九州の地震と同様です。
 九州中央部では1500万年前にマグマが大地をカマボコ状に押し上げました。その後、地面を支えていたマグマが抜けると地面は沈み、そこにできた大地の凹みが「別府―島原地溝」です。この地溝に南から熱が移送されました。
 2014年と2015年に鹿児島県の口永良部火山が噴火し、桜島や雲仙岳、阿蘇山の噴火が続き、最後に熊本で大地震を引き起こしたのです。


いまから7万-7万5000年前に、トバ火山が火山爆発指数でカテゴリー8の大規模な噴火を起こした。
この噴火で放出されたエネルギーはTNT火薬1ギガトン分、
1980年のセントヘレンズ火山の噴火のおよそ3000倍の規模に相当する。
この噴火の規模は過去10万年の間で最大であった。
噴出物の容量は1,000 km3を超えたという(参考として、8万年前の阿蘇山火砕流堆積物の堆積は600km3であった)。

最大級の噴火    歴史的に、世界にどんな噴火があってなにが起きたか、これも知っておきましょう。「過去は未来を解くカギ」であり、過去の事象から未来を賢く予測するための知恵を得るのです。

 大規模な噴火の歴史があったインドネシアを中心に見てみます。インドネシアは日本と同じ「弧状列島」で、多くの火山があります。
 島が連なる外側は海洋プレートが大陸プレートに沈み込んでいる。そこでマグマができて、火山をつくっています。
 個々のマグマだまりは100万年という寿命ですが、火山が連なっていて、結局は数千万年以上の歴史があります。世界最大のカルデラがあるのがインドネシアのトバ火山です。

 噴火したのは7万4000年前で、この噴火は地球に広範囲の寒冷化を引き起こしました。気温が10度下がったということで、寒冷化というよりも小氷河期といえます。

 この噴火は記録されているなかでは最大級の規模でした。なぜ、7万4000年前のことがわかったかというと一つは堆積物です。

世界中にばらまかれた物質
 火山が噴火すると「硫酸エアロゾル」という物質が噴出されるのですが、それが大量に世界中にばらまかれるのは火山の噴火以外にはありません。
 南極にその痕跡があり、トバ火山の噴火がそこまでエアロゾルを飛ばしたことがわかっています。エアロゾルは火山の噴火を考える際のキーワードの一つです。
 ちなみにトバ湖は世界最大のカルデラ湖です。話を戻すと、この噴火によって人類の9割が死亡したと言われています。

「ボトルネック」という言葉がありますが、直訳するとまさに「ビンの首」で、極端に進行を妨げる物事や事件という意味で使われます。それで、この噴火は人類の生存にとってのボトルネックと言われています。
 ミトコンドリアなどを詳しく調べて、その変化を確認したところ、この時期に急に人類の種類が減って、ひと握りの人類だけが生き残ったということがわかりました。
 一説によると4000人まで減ったそうです。つまり、巨大噴火による大きな気候変動によって人類が大きく減ってしまったということです。

「トバ・カタストロフ理論(Toba catastrophe theory)とは、今から7万年前から7万5千年前に、インドネシア、スマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こし、その後の人類の進化に大きな影響を与えたという学説である。地質学・古人類学の分野では、火山の噴火とその後の気候変動を指してトバ事変(Toba event)と呼ぶ。 人類の進化における、ボトルネック効果の例を示す学説として言及される

トバ・カタストロフ理論によれば、大気中に巻き上げられた大量の火山灰が日光を遮断し、地球の気温は平均5℃も低下したという。劇的な寒冷化はおよそ6000年間続いたとされる。その後も気候は断続的に寒冷化するようになり、地球はヴュルム氷期へと突入する。この時期まで生存していたホモ属の傍系の種(ホモ・エルガステル、ホモ・エレクトゥスなど)は絶滅した。トバ事変の後まで生き残ったホモ属はネアンデルタール人と現世人類のみである(ネアンデルタール人と姉妹関係にあたる系統であるデニソワ人がアジアでは生き残っていたことが、近年確認されている)。現世人類も、トバ事変の気候変動によって総人口が1万人までに激減したという。

 

九州でも有名な阿蘇山は、過去に4回の大規模な噴火があったとされています。
そのうちの4回目の噴火で生じた火砕流を阿蘇4火砕流と言って、約9万年前に阿蘇カルデラで発生しました。この噴火は、第四紀におけるわが国最大級の巨大噴火による火砕流です。
阿蘇4火砕流堆積物は、阿蘇山のある九州中部から北部を広く覆い、北東方向では山口県中部、北西方向では佐賀県西部や長崎県内、南西・南東方向では離れた熊本県天草諸島や宮崎平野南部までと100km以上離れた場所でも火砕流堆積物の分布が確認できます。

阿蘇山から遠く離れた北海道東部で層厚15cm以下、もっと離れた北太平洋においても層厚1cmの火山灰層が確認されています。

 

               図

 この後も九州地方は大規模な噴火が何度かあり、
2.9万年前  アエラカルデラ噴火では東北地方までの降灰があり、年代推測の基準地層とされる

7355年前の鬼海カルデラ噴火 鬼海アカホヤ噴火とも 九州の縄文文明は途絶え、西日本は壊滅、移住せざるをえない状況だったと推察します。


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