goo

花王

2006-05-07 08:37:20 | Weblog
 俳画 今日の花「ボタン」。花言葉『王者の風格
 題字 「富而不驕」
 

ボタン科。落葉低木。

原産地は、中国北西部。

日本への渡来は古く、
仏教伝来と同じころに、もともとは薬用として、
弘法大師(空海)が持ち帰ったという説があるそうな。

花の美しさに感じ入った聖武天皇が、
奈良の都のあちこちに植えさせた、とも。


樹高は、大きくても2メートルほど。
枝分かれして、横に張る樹形。

ここからも、「座れば・・・」の形容が導き出されたのでしょう。


花期は、4月下旬~5月にかけて。
直径15~20センチほどもある、大輪の花を咲かせます。

咲き方も、一重から、八重、千重(ちえ)、万重(まんえ)まで!


花色は、紅の濃淡、紫、白、ピンク、黄など豊富です。

微妙なグラデーションが美しい複色なども、
改良によって作り出されています。


さて、薬用としては、

「根の皮」、「ボタンピ(牡丹皮)」として、
鎮痛解熱、便秘、婦人病などに効果があります。

特に、女性特有の症状に効くとして、
他の生薬と組み合わせて処方されています。

あの美しさを体に取り込める! とイメージするだけでも、
フェロモンがアップしそうですな。
(そういう方向じゃないっつーの)


そのほかにも、猪肉のことを「牡丹」と言ったり、
春のお彼岸の「ぼたもち」は「ぼたん餅」から来ているとか、
大粒の雪を「牡丹雪」と言うとか、

「マツバボタン」「ハボタン」と、
「ボタン」を冠する別の植物もあり・・・・などなど、

大輪の花らしく、各界への影響も大輪でございます。

まさに「王者の風格」と、言えましょうか。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )