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じゃがいも

2006-05-17 06:59:53 | Weblog
 俳画 今日の花「ジャガイモ」。花言葉「慈愛・慈善」
 題字「慈善」 わが大地 御牧原は「しらたイモ」の産地
 



ナス科。多年草(ですが年越しは「イモ」です)。


南アメリカ、アンデス山地のペルー・チリ周辺が原産地

とされます。
トウモロコシ、トマトなどもこの辺りの出身。

日本には、16世紀後半に長崎に渡来したのがはじまり。

ジャカルタ経由でやってきたことから、
当初は「ジャガタライモ」と呼ばれていました。


草丈は、80センチほど。

5月下旬~6月にかけて、
白や淡い紫色の花を咲かせます。

花が終わり、地上部の茎があらかた枯れたところで、

嬉しい楽しい「イモ掘り」となります。

イモは、地下茎が肥大化したもの。


じつは、渡来してから長い間、
花を観賞する目的で栽培されていたのです。

なかなか料理法が確立せず、
(=日本人の口に合わなかった)

作物として本格栽培されはじめたのは、
18世紀後半の天明の飢饉、そして19世紀の天保の飢饉が

きっかけ。

明治に入って、ようやく食物として普及したようです。


現在は、そのまま食用にするほか、

でんぷんは精製されて「片栗粉」として、

医療や工業分野においても、
粘り気を出す「糊料」、薬のコーティング剤などに使われています。


男爵」「メイクイーン」などの品種の違いや、
「芽や、緑になったところには有害物質があって、食べると中毒に」

などは、おなじみのネタですので、割愛!


ここはひとひねりしまして・・・

突然ですが、

画家・ミレーの「晩鐘」という絵画、
ご存知ですか?

農家の夫婦が、夕暮れの畑にたたずみ、
夕べの鐘を聞きながら祈りを捧げている・・・という風景を、
情感あふれる筆致で描いた名画ですが、

ご夫婦が祈りを捧げているのは「ジャガイモ畑」、なんですね~。

足もとに、存在が確認できます。

じっくりご覧になる機会ありましたら、
ぜひ、ご確認ください。


長きにわたり、人類の命を支えている「慈愛」に満ちた存在、

これからもお世話になります。
 「文章協力:中村クーミン
 メールマガジン『今日はこの花っ!花ことば366日の世界』
 http://www.mag2.com/m/0000170500.html」

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