どちらも成長させる、
という点からは同じです。
しかし、
その言葉から感じる
「愛情」において
違いがあるように感じます。
愛情を多く注ぎ込んで育てると、
「育む」という動作になる
そんなイメージでしょうか。
ウチの塾の保護者の方々からは
「大切に育んでいるな」
という雰囲気を強く感じます。
現時点での子供の学力には
多少の違いはありますが
この「育む」という点においては
皆さん、同じ感じがします。
大切に大切に
しっかりしっかり
見つめて触れて
物理的、精神的に抱きしめて
大事に大事に
つかず離れず
離れずつかず
引っ張り離し
離し引っ張り
笑い合い
伝えて聞いて
頷き
目を見て
そんな雰囲気が
子供を見ていても伝わるし
LINEやメールの文面からも
僕らに伝わってきます。
僕らは塾の先生なので
生徒の学力を上げることが
第一の仕事です。、
でも
それと同時に
保護者の方々が大切に育んでいる
大事な大事なお子さんたちを
しっかりと
預からなければならない存在でもあります。
生まれたての
赤ちゃんのように
真綿の中で、
ポッカポカに温められた
頬がピンクになった子どもを
その親の手から
ほんの2時間だけでも
受け取り
座らせ
言葉を伝えるのです。
そしてまた
今度は別の意味で
頬が赤くなった子どもを
保護者の方々の両の腕に
お返しするのです。
僕にとっての塾というのは
そんなイメージの場所なのです。
教育
教え、育てる
と書く。
塾は
育てる場か
育む場なのか
ここに思考が入り込んでいくと
自学力という部分と
対立を始めてしまいます。
自分の中で、
何度も何度も繰り返してきた思考です。
本当は育みたい。
僕も親ですからね。
親の気持ちが強くなると
そっと真綿で包みたくなる気持ちが
正直出てきます。
でも
それじゃダメだ、と
自分の中で結論は出ているのです。
突き放さないと、
自学力は育たないのです。
でも大丈夫。
その保護者の方々が
大切に育んでるから。