私自身も
中学、高校時代はそうだったが、
大学にたどり着くまでの
勉強の過程では
色々な壁にぶち当たる。
「なかなか点数が上がらない」
「あれ、この前やったはずなのに…」
こうした経験をくり返して、
自信を喪失し、
やがては精神的なスランプに
陥る生徒も多い。
先日から始まった面談でも
「子どもが大変そうです。
どんな風に接したらいいですか?」
とか
「成績が伸び悩んでいます。
このままで大丈夫でしょうか…?」
といった相談が特に多い。
新学期は
精神的にも肉体的にも
ストレスがかかりやすい時期。
そんな時でも
我が子に
良い精神状態で
勉強に取り組ませるには
「できた部分をほめる」
ことを心がけることが大切だ。
我が子の物足りない部分が
どうしても目について、
ついつい嫌なことを
言いたくなる気持ちはわかる。
しかし、
否定的な言葉を投げかけても
子どもは気後れするばかり。
ちょっと視点を変えれば
成長している部分は
誰にでも必ずある。
まず、それに気づいて、
ほめてあげるようにしよう。
もちろん、これは
「甘やかす」
ということとは違う。
指摘すべきところ、
叱るべきところがあれば
きちんと伝える必要がある。
ただ、バランスとしては、
2回ほめて、1回指摘する
くらいがいい。
良い部分を
ほめてもらった後の指摘なら
子どもとしても、受け入れやすい。
たとえ、実際の割合は
良い部分が2割で、
残りの8割は
叱りたくなるような
我が子だったとしてもだ。
ここは良い部分を
拡大して見てあげて、
ほめるべき部分を
2つほどほめてから、
その後1つ指摘をしよう。
ほめてもらえることで、
子どもとしては
自分の頑張りが報われた
という感触を得られる。
それが、
そのあと頑張り続けるための
心のエネルギーになる。
子どもの深層心理には、
「自分が頑張って成果を出し
親を喜ばせたい」
という気持ちが必ずある。
それなのに
気持ちがすれ違い、
親子ともに
余計なストレスを溜め
親子げんかになってしまうのは
本当にモッタイナイことだ。
我が子が、
どんなスランプ状態にあっても
これをぜひ、心がけてほしい。
「スランプは
誰にでも訪れるもの。
これを乗り越えるには
心のエネルギーが必要で
ほめられることは
心のエネルギー補給となる」
ってことを、
忘れないでほしい。