jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

美容院と電話と食う軍と参観日と回転寿司とサッカーと

2005年06月09日 | 家族
昨日8日は思い切って会社を休んだ。
チーちゃんの参観日で親子料理教室に参加するためだ。

前の晩たっぷり夜更かしして目覚めたのは9時。
あぁ、寝坊万歳。

朝ご飯を食べながらニパちゃんと遊んでいると嫁さんが
「なぁ、パーマ屋さん行ってきていい?」と。
もちろん嫁さんが綺麗になるのにダメという理由はない。
綺麗になればの話だが…ごほん。

「うん、行っておいで、参観は2時からやし」と快く送り出す。
玄関がピシャリと閉まる音を聞いて軽くガッツポーズ(笑)
これでお昼ご飯に食う軍活動が出来るからだ!
「お昼ご飯何か買ってきておくよ」と出掛けに伝えておいたのだった。
近所のスーパーに行けば何か対北朝鮮戦の食べ物があるだろう。

そんなわけで午前中はニパちゃんと遊んで過ごすことに。

平日昼間に貰った思わぬ時間。
何をしようかうひひと思っているところに友人から電話。
楽しくお話していたらニパちゃんが変なポーズ…
「ん?もしや…」
思ったとおり顔を真っ赤にしてきばり始めた(笑)
「ごめん!ニパちゃんがうんち!」
友人との電話をこんな言葉で終了させてしまった(爆)

ニパちゃんの世話を終えてホッと一息。
まだ昼までには時間がある。
ま、こういう機会でもないとゆっくり話せないしと別の友人に電話。

ニパちゃんとにらめっこしながらわいわいとしゃべる。
あぁ、主婦の皆さんってこんな日常送っていらしゃるのかしらん?
などとのん気な事を考えたりするうちにお昼が迫ってきた。

「さ、出かけようか」とニパちゃんに言うと
さっさとテレビを消して帽子を被って玄関にちょこんと座った…
よくしつけられている(笑)

スーパーまではニパちゃんの足で15分ほど
思ったような攻撃食材が見つからなかったが
何とか「ビビンバ麺」というのを発見。
要はビビンバのご飯代わりに中華麺を使っているというものらしいが
ちゃんと冷麺風の透明なスープもついている。
嫁さんにはネギトロ丼、ニパちゃんには炒飯を購入。

帰り道も同じようにニパちゃんとお散歩。
途中、犬が日陰で昼寝をしているところを通りかかると
「わんわん、ねんね わんわん、ねんね」と指差して
満面の笑みを浮かべるニパちゃん!
か、かか、可愛いぃ~っ(親バカ 笑)
「わんわん、ばいばい」と手を振って家に向かう。
心なしかニパちゃんの足取りが軽くなる。

空は快晴、汗ばむ陽気の中帰宅。
まだ嫁さんは帰ってない。
一足先にニパちゃんと北朝鮮を攻撃する(爆)

このビビンバ麺がなかなかイケる!
軽~く北朝鮮を撃破だぁ!
というかいっそのこと麺も冷麺のにしてくれたらいいのに(笑)

そんなわけで食べ終わった頃に嫁さんが帰宅。
思い切って短くしたようで
鈍感な僕でもちゃんと髪切ったことがわかるくらいに軽く仕上がっている(笑)
まぁ、それでも値段を聞くと倒れちゃいそうなので聞かないでおく。

嫁さんがご飯を終えるともう出かける時間だ。

着替えを済ませ荷物を持って首からは「保護者証」の札を下げて学校に向かう。
小学校の入り口ではちゃんと入場者のチェックをしていた。
こんなことしなきゃならない時代になってしまったのか…

玄関でチーちゃんと合流して家庭科室に向かう。
受付を済ませて中に入るとそこは女の園(爆)
お母様方がエプロン姿でずらりといらっしゃるのだ♪
ううう…
意味もなく緊張したりして
指定のテーブルについてこっそりと座る(笑)
50組くらいの親子の中で父親は僕ともう一人だけ。
ハーレムやん♪

一応控えめにキョロキョロと周囲を観察(爆)
最近のお母さんてばみなさん若いわぁ。
それに○○が○○だったりして○○やわぁ。
などと鼻息荒くしてると
「今日はよろしくお願いします」と
同じグループのお母さんに声をかけられる。
もんのすごく動揺(爆)
「あ、は、はい、あの、ふつつつつかモノですが…よよよろしくお願いします」
苦笑された(泣)

そんなこんなで僕のグループは
元ヤン風ママ&息子くん、チャキチャキママ&息子くん2名、僕とチーちゃんの7名。



料理教室と言っても簡単なお菓子作りだった。
ココナッツサブレを温めた牛乳にさっと浸して5枚ほど重ねる。
それに生クリームを塗ってフルーツで飾りつけで完成。
もう一品はバナナとヨーグルトと牛乳をミキサーしたドリンク。

僕はまず生クリームの泡立てに取り掛かる。
昔からやっている作業なので楽勝♪
途中チーちゃんや男の子たちに代わりながらシャカシャカやる。
わざとちょこっと手につけて舐めたりする(笑)
子供達がみんないたずらっ子の顔になって真似をする。
「お行儀悪い事せえへんの!」チャキチャキママに怒られる(爆)

フルーツを切るのも子供達と一緒。
キウイの皮をむいていると元ヤン風ママの息子くんが
「わぁ、コックさんみたい!」
調子に乗って包丁でまな板トントンすると
指導係のお母さんが前方から「包丁で遊ばないようにねー」
「…」固まる僕。

そんなこんなで
チーちゃんと男の子たちとワイワイと作業を進める。
お母さん達は世間話などしながらバナナを刻んだり。
バナナヨーグルトドリンクの材料をミキサーに入れる
…が量が多すぎる(笑)

どうやらママさん二人が牛乳の分量を間違えたようだ。
巡回していた指導係のママさんが「大丈夫ですか?」
気まずい顔のママさん2人。
僕は「もちろん大丈夫ですよ」とニッコリ笑って答える。
「そうですか、じゃ、頑張ってくださいね」
指導係ママさんが立ち去って慌てて3人でミキサーから牛乳を救い出す(笑)

量の調整はママさん2人にお任せする。
そういう感覚は毎日料理している方ならお手のもののはず(笑)

子供達は思い思いに自分でクッキーの山に生クリームでデコレーション。
フルーツを乗せたりツマミ食いしたり(笑)
僕の分は元ヤン風ママさんがデコレーションしてくれた!
んだけど…
子供の方がキレイに仕上がってるんですけど(爆)



何とか完成して試食。
ケーキの方はもともとちゃんと味があるから美味しくないはずがない。
ただバナナのドリンクは失敗の味だった(笑)

試食後おかたつけをして終了。
途中から料理と子供達と遊ぶのにに夢中で
ママさん観察をすっかり忘れていた…
何だかちょっと損した気分(笑)

無事に(?)料理教室を終えチーちゃんと一緒に帰宅。
途中校庭で鉄棒の技を疲労してもらう。
くるくると勢いよく回るチーちゃんを見て
ついこの間まで逆上がりを練習していたのにと感傷的になる。

せっかく平日に家族揃ったのだからと外食する事にした。
焼肉と言いたかったが嫁さんとチーちゃんの希望で回転寿司に決定。
決めたからにはさっさと出かけたい。
そうしないとサッカーに間に合わなくなる(笑)

結局食事から帰宅してテレビをつけたら君が代だった。
間に合った~。

食う軍会議室でみんなと観戦!
途中嫁さんや娘達に邪魔されながらも
勝利の瞬間をみんなで祝えた事は感激した!

その後、風呂にゆっくり入って
湯船で勝利の感慨に浸った。

長い長い休日が終わった。



神が与え給うたゴール

2005年06月09日 | サッカー
フットボールの神様は
たぶんに気分屋で気まぐれで皮肉たっぷりだ。
でも案外情に厚いところもある。

2006ドイツW杯アジア地区最終予選
北朝鮮-日本

日本が世界で最初の予選突破国となるこの試合も
フットボール神様は第三国無観客試合という無粋な演出。

ゲーム自体も全く順当で特に前半などは退屈極まりない展開。
このまま0-0のまま不完全燃焼でW杯出場決定かと思った後半
そんなイジワルなフットボール神様の心を揺さぶったのは
その神様に可愛がられた男ジーコだった。

あれほど頑なに選手を固定し
交代もいつも後半途中からというジーコがハーフタイムに動いた。
フットボールの神様は目を覚ましたに違いない。

大黒は今までどの年代の代表にも選ばれていない。
昨年のアテネオリンピックも24歳だった。
昨年、今年とJでゴールを量産するストライカーも
代表での先発はわずか1試合のみ。

フットボールの神様はそんな男に目をつけた。

日本のサポーターもマスコミも代表には甘い。
たとえFWが得点をあげられなくても
「献身的な動きでチームを助けた」と評価される
とても日本人的で暖かいサポーター。

サポーターもマスコミもそうして一定の評価を口にしながらも
心のどこかで煮え切らない思いを抱えている
そこに大黒は登場した。

「今日はシュートをいっぱい打てたけど、やはり入らないと意味がない。」
「スタメンでも途中出場でも、とにかく出してもらえたら、また点を取りたい。」
「コンディションは、Jリーグのときより少し疲れはある。その中でもやっぱり点は取っていかないと。」
「FWは点を取らないと。」
「やはりシュートを外したのはよくなかった。これからまた練習しないと。」
「とにかくシュートが入らなかったことが問題。」
「出場したら絶対点を取ろうと思ってそれだけ考えていた。」
「これからも今まで同じように練習から一生懸命やって、試合で使ってもらったときに結果、ゴールを出せるよう頑張りたい。」

どのFWでも似たような事は言うのだけれど
彼ははっきりと自分の役割を認識していて
そのために練習をするしかないと断言する。
どんな場面でも必ず言う「やっぱり点を取らないと」

僕らが大黒を望むのはその姿勢にあるからではないだろうか
彼のゴールに向かう姿勢が自分達の心の片隅に存在する
煮え切らない思いをピッチ上で表現してくれるから。

後半開始直後から大黒はゴールに向かう。
日本全体が重い空気を拭い去るように動き出す。

ボールを受けたらとにかくゴールに向かう。
スキあらば積極的にシュートを打つ。

つられて柳沢も重いコートを脱ぎ捨てた。
前半には見られなかった積極性を見せる。
自分で持ち込んでシュートを放つ。

前線が動き出すと中盤も動かざるを得ない。
相手バックラインの裏にボールを供給する。
大黒が何度も飛び出しを狙う。
後半に入ってオフサイドにかかるようになった。

何故オフサイドは反則なのか?
それはゴールの確率が高くなるからだ。
ならばオフサイドを繰り返せばいい
一度でいいかいくぐればそれは決定的なチャンスになる。

そうして攻撃にリズムが生まれ
チーム全体が動き出した73分
矢のように鋭い柳沢が帰ってきた。
歓喜のゴール。
この瞬間ドイツ行きは確定した。

もちろんそのまま終わっていても
誰一人大黒を批判するものはいないだろうし
最大級の評価が与えられただろう。

しかしそれでも彼は走った
そして狙った。
フォワードとしての結果を出すために。

終了間際、2度の惜しいシュートを外す。
もうキープしたままホイッスルを待っても誰も何も言わない。
それでも大黒はディフェンスラインの裏への飛び出しを狙う。
その姿勢にフットボールの神様は微笑んだ。

終了間際の89分
オフサイドをかいくぐった大黒はキーパーと1対1になる。
軽くワンフェイクであっさりキーパーを交わすと
丁寧に丁寧に無人のゴールの真ん中にボールを流し込んだ。

ボールがネットを揺らす事を確認してガッツポーズを決めた。
それはフットボールの神様からのご褒美のようなゴールだった。

真摯にゴールに向かいアタックを繰り返し
結果を出すためには練習しかないと言い切る。
そのストイックさを神様はちゃんと見ていた。

世界で一番早い予選突破という見出しで
大黒の活躍は世界に配信されるだろう。
対戦国は徹底的に研究してマークしてくる。
今までのようには仕事をさせてもらえなくなるのは明らかだ。

フットボールの神様は
たぶんに気分屋で気まぐれで皮肉たっぷりだ。
そしてちょっぴりイジワルだ。

神様に与えられた試練を彼はどう乗り切るのだろうか?
今までのFWのように潰れてしまうのか?

そのストイックな姿勢を貫き神様のイジワルを跳ね除けた時
きっと神様に可愛がられるはずだ。
そのいい見本が目の前にいる。

2006ドイツW杯アジア地区最終予選
北朝鮮0-2日本
日本はW杯出場が決定した。

大黒はようやくスタートラインにたどり着いた。