jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

日曜日は網の中

2005年06月27日 | 家族
「今日もバレーボールあんねんで」
チーちゃん(長女 小4)は朝からハイテンション。
どうやら先日からの女子バレーボールワールドグランプリにハマっている様子。

「全く、応援するのはええねんけど怒ったり叫んだり…誰に似たんだか」
嫁さんがチラとこちらを見る(苦笑)

午前中は嫁さんの実家の暑中見舞いを作ったりしてまったり過ごす。
お昼はラーメン。
友人から送っていただいた蒲鉾を乗せて食べた。
この蒲鉾がめちゃ美味!
普段蒲鉾をあまり食べないチーちゃんが奪い合うように食べていた!

特別予定が無かったんでそのまま昼寝でもしようかと思ったら
チーちゃんが「虫取りに連れて行け!」とやたらうるさい。
虫嫌いなのに何でだろうと思って聞いてみると
ニパちゃん(次女 1歳8ヶ月)のためにちょうちょを採ってあげたいんだと。

そういう理由なら仕方ないと
怠けモードにあった体を持ち上げて準備をする。
時刻は14:00すぎ外はうだるような暑さ。

短パンに半そでシャツ麦藁帽子に捕虫網という
まるで夏休みの少年スタイルの僕(笑)
チーちゃんはブルーのワンピースにサンダル
ニパちゃんは赤の上下にサンダルと首に日よけのガーゼを巻く。
虫よけスプレーをふって準備完了。

ちょっとホッとした表情の嫁さんに見送られて家を出る。
いきなりジリジリとした陽射しに腕を刺される。
アスファルトにクッキリと大中小の影を落としながら
まずは近くの小さな神社へ。

蝉でもいるかと思ったけれどまだその時期ではないようだ。
お目当ての蝶もいないので別の公園に向かう事にした。

住宅街の狭い路地を歩きながらチーちゃんはバレーボールの話。
右腕を大きく回してアタックの真似をしている。
ニパちゃんは首から虫かごぶら下げてスタスタ歩く。

すると目の前にヒラヒラと蝶が舞う。
すかさずチーちゃんは僕から捕虫網を奪い取ると
バレーボールのアタッカーさながらにオーバーハンドで網を振り下ろす
奇跡が起きた(笑)

この暑さにやられたのか
ゆらゆらと力なくふらついていた蝶はスッポリとチーちゃんの網の中に納まった。
「やったー!採れた!採れたで!パパ!」
「うそ…ありえねぇ」(笑)
ニパちゃんも興奮気味に網を覗き込む。

100円ショップで買ったちゃちな網の中では
蝶というよりは蛾と呼ぶのがふさわしい昆虫がジタバタしていた。
チーちゃんは恐々ながらも網の上から羽をつまみ
ニパちゃんの虫かごの中に蝶を入れた。
真白い網にりんぷんの跡が残った。

そのまま嫁さんの実家の脇を抜け
細い路地を進んで一段低い住宅地に坂道を下る。
途中アゲハなど目の前を横切るも
チーちゃんのアタックはことごとく空振り。
このままじゃとてもじゃないが全日本には入れない(笑)

水田の広がるところまで下りてくる。
まっすぐ行けば川に出られるが進路を右にとって
チーちゃんの通うそろばん教室の前を通る。
左手には田植えを終えたばかりの水田が広がっていて
遠くには高速道路の高架と鉄塔が並んでいる。

突き当たりを再度右へ
するといつもお散歩に来るおなじみの公園にぶつかる。
ニパちゃんは楽しそうに歩いているけれど顔が真っ赤だ。
自販機でジュースを買っていつもの藤棚のベンチで休憩。

コクコクと喉を鳴らすニパちゃんの麦藁帽子を脱がすと
汗びっしょりで髪の毛が濡れている。
ハンカチで汗をぬぐってあげていると
ジュースから口を離して「ぷはぁー」

バッタを追いかけたり滑り台で遊んだり
カゴの中の蝶もおとなしくなるほどの暑さ。
頃合を見て帰宅する。
少し日陰になった坂道をゆっくり上っていく。

「ただいまぁ~!」
「まぁ」
チーちゃんとニパちゃんが家に駆け込む。
嫁さんが風呂を沸かしていてくれたので
行水がてら3人で入る。

水を沢山入れて思いっきりぬるめの風呂にして
頭からざぶざぶとお湯をかけて娘達を洗う
交代で娘達にお湯をかけてもらう。
すっかり遊びモードでいたら嫁さんに怒られてしぶしぶ出る(爆)

流石にくたくたで3人とも風呂上りのまま眠ってしまった。

夕飯ができたと起こされたのは7時前。
テレビを消そうとしたらチーちゃんにバレー見ていいかと聞かれOKを出す。
週に一度だけ家族で囲む夕げの時間。
バレーはやっているけれどそれより会話の方が多い。
NEWSの時間には興味が無いようで
チーちゃんは一週間の出来事をずっとしゃべっている(笑)

ついこの間まで
メグだカナだプリンセスだ騒いでいたと思ったら
今度はカオル姫ですか…
まったくこのテレビ局はどうしようもないな。
対戦相手にも失礼だと思うんだけどなぁ。

まぁ、確かにカオル姫は可愛いけど(笑)
でも僕は断然高橋みゆき様萌え♪

夕飯が終わるとゲームは白熱していて
日本はブラジル相手に非常にいいゲームをしている
「がんばれー!そこだ!あぁ…行け!行けー!」
チーちゃんのボルテージ上がりっぱなし。
そういえばついこの間同じ日本-ブラジル戦で
チーちゃんの親も似たような状態だったわけだが…(爆)

そのうち立ち上がったチーちゃんが
部屋の中でアタックを繰り返すようになる(笑)

ダダダ タンッ ぶんドスン。
「こう?パパ見て見て」
軽く助走してジャンプしてアタック!
しかし前に飛ぶから高度が出なくて
着地とスイングが同時になる(笑)
これでは間違いなくネットに激突する(爆)

まぁ、カタチはサマにはなっていないけれど
気持ちは良くわかる(爆)

チーちゃんはしばらくバレーそっちのけで
自分のフォームチェックに余念が無い。
「どうやってアタックしてるかテレビよく見てみ」
息を弾ませるチーちゃんがテレビに見入る。

ちょうど我らが高橋みゆき様のスパイクが決まる。

「あ!」
チーちゃん何かに気付いたようだ。

「今のままのやり方やったら…ワタシが網にかかってしまうわ!」