早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密

国内外美大デザイン全科受験指導歴32年約千名累計合格89.9%
洋々早稲田建築AO入試エキスパート16年コーチング

建築の革命家と建築AO入試

2020-05-23 13:45:25 | 建築系大学AO入試
➡ 今は21世紀初等の20年目に我々は生きています。20世紀の建築は3人の建築革命家であるフランス人ル・コルビジェとドイツ人ミース・ファンデル・ローエ、そしてアメリカ人のフランク・ロイド・ライトの異なる国の人間が創造した、独自様式と空間造形言語が20世紀建築を牽引しました。 

では21世紀はどの3人が世界の建築を牽引するのでしょうか? 

▶ 私はまず一人目は革新的な建築造形美で表現した、女性の感性で圧倒的な流れるような、洗練された美しさと繊細な曲線を持つ、ジャズのビル・エバンスの内省的な内面的な価値観に符合する‘詩的な美’と‘その裏付けのある構造的な美’を3次

元で実現した創造的想像力を持つ、イラク人女性建築家のザハ・ハデイットだと感じる。ザハの初期はロシア構成主義(ロシアバンギャルド/前衛主義)の影響で、タトリンとかマレービッチやリートフェルトからの3原色があり、3次元空間における直線が様々なかたちがレイヤーで空間構成されている。

  https://noticias.arq.com.mx/Detalles/18764.html#.XsimfBP7R8Z  

▶ そして二人目は現在91歳のカナダ人+アメリカ国籍を持つ、ロシア系ユダヤ人建築家の前衛(アバンギャルド)建築家です。 

 

記者会見で、「目立ちたいだけの建築だという批判に対してはどうお答えになりますか?」と聞かれて中指を立て、「今の建築の98%は糞だ」と応じ、会場がシーンとなった一幕もありました  .














いつも製図に取り掛かる時には漫画『ピーナッツ』の出てくる少年のビッグペンのような独特な仕草をしてから、例の一筆描きのアイデア・マスタードローイングを生み出すのです。それは心を奮い立たせる感情の発露であり、論理的な分析や科学的解析や概念とはすこし異なる発想に感じます。 

アメリカにおける反ユダヤ主義からゲイリーに改名する苦難の体験を持つ。私は彼が生粋の反体制派の芸術家に感じる。トラック運転手をやり陸軍に入隊し短大夜間クラスの建築と美術を学んだ叩き上げの苦労人であることを忘れてはならないと思いますそれは権力に対する反骨精神で芸術家の魂でもあるのです

➡『創造と破壊』というポジショニングを彷彿させます。ゲイリーは日本文学が好きですが、やはりアメリカの純粋芸術家であるPOPアートのジャスパー・ジョーンズのコンバインアート(様々な素材トイメージを組み合わせた作品)などから影響を受けて

います。 初期のビバリーヒルズにある個人住宅はサザビーなどのオークションで出品されているが、金持ち向けのポップアートなどアメリカ折衷主義で悲惨な作品だが、後に投資家との論争など経由して自宅のトタン板や廃材のリビルド脱構築手法

で有名になるが、私はプロの建築家になり働き家族で一時パリに住み、多くの詩人と彫刻家などのファインアーテイストとの交流と今までの反ユダヤ主義の人種差別などが彼を本当の革命的建築家へと変えたと感じる。 造形表現言語の構築手法は独自で、眼と手で感じながら造形していく中でインスパイアーするという、ジャズのアド

リブに近い0からの思考で点からのインスピレーションを受けながら、造形が自然に進むという独自の断片化されたかたちを、3次元でつなぎ構成してゆく部分から全体へとフレームをリビルトしながら拡張させている。 ➡ 断片から構成され拡張増幅

して全体を構成する。 まったくアバンギャルドな即興的制作進行でそこから何がでてくるかは、本人もわからないけれど、出現してきた造形言語は今までの建築デザインには見られない破天荒な造形言語を創造している。 むろん、そういう視覚言語を

解析し構造的にも自分が望む建築を実際に完成させるために必要な、材料と構造、そしてコストを計算しクライアントの望む完成日時と予算に合致しなければ、個人のアトリエ建築事務所では受注できないから事業継続の売上を達成しなければならな

いという、経営者としての長年のプレッシャーや挫折を乗り越えてきた。 都市においての様々な規制の法律との整合、都市景観などの意匠面との整合をはじめ、それを支える建築構造と納期や予算制限内での建築工程解析も、自分が設立したIT建築

構造解析研究所CATIAを設立していのも、ビジネスにおけるマネタイズとマーケテイング、マネージメントでも経営手法としては世界でも例がない優れた起業家としての慧眼も優れていると感じる。 そうなると3番めは誰かと言うことだが、革新的な発想

でいうと建築史上初の、日本人の坂茂氏(建築は米国大学南カリフォルニア建築大学(サイアーク、SCI-Arcで建築を学び、1980年にクーパー・ユニオンに編入後卒業)の独自な「紙管の建築」が発想も革新的でプリッカー賞もザハやゲイリー同様に受

賞している。 まだ21世紀は初等の時代なのでまだまだこれからまったく新しい斬新な発想トアイデアを持つ若き建築家が出現してくること感じる。たぶん、各大学の建築AO入試ではそういう次世代の情熱あふれる、未知の日本人建築家の才能を発掘

したいのだ私には感じるが、あなたはどう思いますか? ➡ 抽象絵画を創造したカンディンスキーの「点、線、面」1959年から61年後の現在の日本から、これから受験する17歳か18歳の高校生はそういう総合建築家としてエントリーしてはどうですか?


➡ これから早稲田建築AO入試や明治、あるいは都市大学、理科大ほかAO入試の空間デッサンや自己PR資料制作や立体構成や建築模型などの制作に役立つ、無料資料PDFを差上げますので、

1.自分の氏名 2.メールアドレス、3. 学校名 4.学年 5.造形表現などで悩んでいることや質問があればそれらを明記して、➡ art777jt@yahoo.co.jpまでメールを送付してください。




木のいのちと建築

2020-05-05 10:01:19 | 建築系大学AO入試
1. 北欧のインテリアは木の使い方とデザインがとても美しいのは良く知られていて、特に曲げ木のイスや木地を生かしたナチュラルな仕上げは、厳しい長い冬を室内で過ごす生活様式と、無駄のない木を生かし無駄のないミニマムなインテリアやプロダクトデザインは日本人の好みととても良く合う完結で力強く、 シンプルで控えめな

品格が表れているように感じます。 幼児向きの優れた絵本やさまざまな暖かみのあるセンスを感じる台所用品、食器、照明器具など現代のIKEAなどのデザインが日本に受け入れられているのもそういう生活様式の価値観や美意識が根底にあると感じる。

建築でみると北欧のログと日本の「法隆寺」などを見ると、やはり技術的には日本の優れた知恵が分かります。 1300年ものはるかか昔、飛鳥時代の檜を生かし、当時の飛鳥の大工は1300年生きてきた檜を伐採し、更に新しく法隆寺を作る事で第2の生を生きるという。そしてまた、驚くべきことに「法隆寺」を建てる時にある法則があり、

それは東の面に使う木は東の斜面で育つ木を使い西は西面の木、南は南面、北は北 面で育った木を、内部の奥深いところの木は、谷底の太陽が余り届かない所で育っ木を使いそれが現代の組織など  の人事の法則である「適材適所」という言葉のもと

であり、それは「木組みは人組み、人組は、人の心組」と同じでそれぞれの性質を生かし、全体を構築すると言う優れた先人の「知恵」と言える。余 り釘を使わずに木と木を組合わす、 さまざまな、ほぞきりという木組みの組み物技法は、1300年もの昔に、

時の宮大工が100年に何ミリ縮むかという事まで踏まえた世界に誇る最高の高度な木工技術と終えるのではないかと言えます。 そして、法隆寺は樹齢2000年以上、直径2.5メートルの檜を真ん中から4つに割り、それを使用していると言う。この5重の

塔を支えて鋳るのが、心柱であり、3本の檜をつないで高さ32メートル重さが120万平方キロもの重さを、4本の4天柱と12本の側柱だけで支えてきたと言う。

2. そういう日本の建築と現代の建築はとても異なり、フランスの建築家のジャンヌーブルの設計したコンサートホールは音楽に合わせ室内が、さまざまな色彩の光りに変化して、有機的な屋内空間を彩ります。

この建築家はパリにある、ケ・ブランリ―美術館の設計者で今世界中の商業建築で流行している、壁に「植物の壁」の植物学者のパトリック・ブラン」とコラボしています。 参考文献「法隆寺を支えた木 西岡常一」より