➡ 展覧会印象記 「東京国立美術館/ “日本の家・1945年以降の建築と暮らし」 その2: goo.gl/VsaqLh
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月27日 - 10:20
➡ 展覧会印象記 「東京国立美術館/ “日本の家・1945年以降の建築と暮らし」 その2:
1. 続きですが、欧米と日本の建築家との違いは欧米では建築のノーベル賞と呼ばれる、有名なプリッカー賞受賞者はアメリカの次に日本建築家が多い。しかも、欧米の有名建築家では公共建築がほとんどであり、自己の建築芸術作品として前面にだす傾向がある。数百人もの大型の建築事務所だとやはり大型の案件が事務所の維持に必要であり、ザハやゲイリーのような建築事務所でも同じようである。
2. その点、日本の場合はプリッカー賞受賞者でも個人住宅を受けるのが欧米との違いと言われる。やはり、今回の展覧会のコアコンセプトである個人住宅になると、個人の施工主の価値観やライフスタイル、また同居する家族それぞれの行動スタイルなどの他予算の制限もあるのでとても制約があり公共建築と建築設計プロセスそのものは同様なので、逆に制約を含めて大変な仕事と思われる。
3. 今回の展示ではプレハブ住宅が球場の中に造られていたのが興味を引いた。主要都市での住宅展示場はおなじみの光景だが、一般のひとは具体的な見本とインテリアで家具を始め、照明などさまざまなアメニテイ、ポスターや絵画、趣味の品、TVやオーデイオ、その建物センスに合う輸入車、食器やライフスタイルをあらわす、建物そのもの以外の数多くのイメージを形成する備品が展示されているので、自分たちがそこに暮らすイメージを造りやすいので、メーカーの戦術に飲み込まれると思われる。パンフレットには必ずこれはイメージですと明記されている。
4. 現在書店でおかれている住宅雑誌を見ると30年前とは比べられないくらい、欧米のような住宅設計の影響を感じる。はや住宅そのものだけではなく、インテリアデザイナーやコーデイネーターが入り、心躍るような住宅の写真が多く見られる。特に顕著なのはIT関連の若い事業主の自邸での5台くらいの高級車ガレージや大型の別荘が散見されるが、これは会社名義だなと言うのが多いように感じる。
5. 普通の個人レベルではまず難しい建築規模と予算に思える。今回の展示はごく最近の事例もいくつか 日本固有の狭小な土地を最大にいかした実験的な住宅設計を見かけた。会場は大学の建築科在学の学生や、これからの自分達の住宅の参考にしたいちいさな子供連れや若いカップル、あるいは外国人も見受けられた。工芸館も皇居のほとりなので外国人の流れも多く見られた。
添付写真は安藤忠雄氏の”住吉の永谷”の模型と実物。
6. ➡今回の展覧会は早稲田建築AO入試を始めとする受験生にはやはり見ておくべき特徴がある。それはやはり建築という仕事に携わるプロの仕事師の人達の仕事(建築の意図、図面、建築模型)が直接にさまざまな事例で比較できる事で、この模型の展示室はしかも撮影が許可されているのが大きな特徴だ。
短時間で見る事ができないので十分に時間をとりスケッチブックやノートで印象に残る言葉や、建築模型の特徴(安藤忠雄氏のコンクリート製の模型)や、スチレンボードとケント紙が多いが木製、段ボール製なども参考になるだろう。また、清家清の斎藤教授の図面の原寸大の模型というより、実際の畳や家具、日本間、ベランダなどの材質を本物の材質で原寸大で再現されているのでとても分かり安い。
Masterドローイングはあまり展示されていないのと、ライトのような建築家本人が描いた、”美しい手描きの完成予想図レンダリング”がないのは、理系工学部で入試に実技試験が美大建築科の他には、早稲田、横浜国大、明治、武蔵工大などの他は、すべて学科入試が影響しているように感じる。
アート系の美術造形演習は10代のうちにスキルをできるだけ学ぶのを開始するのが望まれるが、現在の理系高校生にはその時間を捻出するのが難しい事を理解しているが….
7.「人生は一度の時間芸術」®です。 これは永遠ではないので、きょう寝れば明日が自然にくるという単純な話ではなく今日の努力が明日の自分をつくる。何もしないで引き寄せる事はできないのも事実。
すこし想像してみてください。「あこがれの大学の中庭でクラスメートと話をしている自分を想像する」でも「クリスマスや正月に家族で楽しく祝い、のんびりと何もしないで好きな事をしている自分を思い浮かべる..」こういうセルフイメージを思い浮かべることもとても重要です。
また、こういう意識を持つこともとても重要なことです。
“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.” ~Mahatma Gandhi
この引用を聞いたことがありますか?
"あなたが明日死ぬかのように生きる。 あなたが永遠に生きていたかのように学んでください。 "~マハトマガンジー
先日、グローバル化の進行下での世界の紛争、難民、文化の衝突、ポピュリズムの台頭下での「接続」と「孤立」をテーマにした”ヨコハマトリエンナーレ2017”に行ったので、私の感じたその報告と印象を述べてみたいと思います。会期は8/4から11/5とスパンの長い企画です。
“横浜美術館のほか横浜赤煉瓦倉庫一号館や横浜開港記念会館地下、寿町総合宇労働福祉会館再整備事業用地”での巨大テント劇場での”水族館劇場”の演劇など会場も分散して、場所もそれぞれ異なる雰囲気のある会場なので、地方から観光をかねて回る趣向はとてもいいと感じます。
すべての会場を全部見てはいませんが、横浜美術館での展示における印象や作品などに関する事になります。海外作家がほとんどなので、現在の日本のガラパゴス化が浮き彫りにされるコンセプトが垣間見えました。
会期中では9/18にはMITのメデイアラボ助教やコロンビア大学芸術学部教授などのアーテイストや海外美術館のデイレクターや、TEDなどでの”地政学”の提唱など、純粋に美術作品と言うより意識の変革や情報の精査や再解釈、あるいは思惟といった思考に関する提示というような意味合いが、多くの作品に感じた。
大型の観客が直接に空間造形作品中に参加体験する、相互参加型のインタラクテイブなインスタレーション作品も多数見られた。地方からの修学旅行で中学生も数多く見られ、みんな「これはなんだ?」という顔で興味心身の体で会場を廻っていた。みなとみらい地区の立地も自分たちの地方には見られないので異次元の経験であるように見えた。これからの日本を担う若い世代のしなやかな感性にどのように写るのか?
エンターテイメントとして見えるような、若い人に親和性のある作品も多いので飽きることがないのではないかと感じ、会場内の展示の動線もまた木製の階段とホモゲンホルツの集積木材で、硬質ではないデイスプレーが空間の中で、アーテイストや情報デザイン系の学者提案の作品にとてもうまく調和していて長く回廊空間を移動していても、目線と誘導性を巧みにデザインされている事も注目したい。
横浜美術館のエントランス左右の大空間は、天井高があるので圧迫感がなく大理石の内装とも今回の木質の会場デイスプレーは秀逸と感じた。
私が1977年のパリのポンピドーセンターでの”クセナキスのポリトープ”のような、2次元や3次元作品を貼るかに超越した、比類なき深い自分への問いかけと圧倒的な既成概念を粉々にされた後の、静寂と思惟、そして深い感動の”空間造形音響インスタレーション”作品は見当たらないが、若いアーテイストのポップなユーモアのある作品は、新しい自由な表現の息吹を感じる。中にはマーケテイングを意識しすぎている作品もあるが……こういうアーテイストはゴッホやキーファーやジャコメッテイ展でも見てもらいたい。
《公開対話シリーズ》も8/26アーテイストと情報学、行動生態学者や、9/18「新しい公共とアート」横浜美術館レクチャーホールでは、ルーブル分館を設計したSANAA・西沢立衛/横浜国大大学院教授Y-GSAなど都市計画と建築家の対談も開催されるので、興味がある方は予約して見てはどうでしょう?
”ヨコハマトリエンナーレ2017”
横浜美術館 会期は8/4から11/5
定休日:木曜 10時から午後6時まで
きみの“早稲田大学建築科AOプロジェクトである受験を成功させる秘訣とはと、
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月20日 - 10:11
”2017年早稲田建築オーキャン/建築科在学の合格者のOGをたずねた" goo.gl/UFdjNK
きみの“早稲田大学建築科AOプロジェクトである受験を成功させる秘訣とは”
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月20日 - 10:19
システムで考えること、洋々から早稲田建築科に合格した、3年在学のKさんは
“建築新人100選”に入選した。今年のオー... goo.gl/cTdZz8
きみの“早稲田大学建築科AOプロジェクトである受験を成功させる秘訣とは”
1. 一度のきみの人生の中で将来にとても影響のある、とても重要な大学受験で得られる最高なこととは、
「自己管理能力の獲得」と言うことは伝えましたが、もう一つ大事な事があります。それは、自分が決めた目標を達成するための「実行計画」の作成と、それを「すぐ行う「行道力」です。
2. 先回、早稲田建築AO入試受験でどうしても合格するために、事前に準備してやらねばならないことのリストを送付しましたね、このリストをプリントして自分の机の前に貼り、実際の入試日程をワードなどのテンプレートカレンダーをプリントしてそこに記入して君の眼の机前に貼ってください。
そして、月、週間、1日の時間のスケジュールの中に落とし込んで書いてください。実技では私に作品を見せるか?メールに添付して添削と講評クリテイックを受けてください、その指摘されたことを修正して再提出するタイムロスもあるので、1回では難しいでしょう。
3. これは目標に対して集中すると言うことです。「集中/Attention/アテンション」ですが、残りの時間がなくなると注意/警告Cautionになり、最後は警報/Warningに変化しますので、一番注意しなければならないのは、あくまで受験生に平等に与えられた”有限な時間”ということです。
4. 私が38年の空間や造形表現指導の中で、受験がうまくいかない人にはある理由があります。入試までの必要な事をいつまでに何をするか?ということを、自分で行動計画表を作成しそれを実際に行動して行くシステムがないのです。システムがあればうまくいかない場合の原因を特定して改善や修正する事ができます。トヨタの大野さんが提唱したカイゼンやドラッカーがいう本当のマーケテイングがそれです。
5. この”集中/Attention/アテンション”に対して”メタアテンション/Metaattention”という集中していたものごとへのアテンンションが”失われていく時の認知能力”を意味します。この時に起こる恐怖感が引き起こすものは、アミュウグダラ・ハイジャックという先延ばし行為の潜在的前兆です。心を常に平静に保つ能力が高まります。通常は瞑想法が有効ですが受験ではあまりにも時間がありませんので、呼吸法と共にやはり具体的には、入試当日までに一つだけ準備する(書類選考準備と失敗したあとの一般入試学科対策のこと)だけでは安全に合格できません。
6. ➡なぜならば、AO入試で求められている早稲田建築に入るために準備してきている証明として、
自己PR資料に入れなければならない各種空間造形制作物や文章、入学後の研究、建築芸術家として将来への抱負など。
A.芸術的感覚の有無。
B.空間に対する基本的描写力(実技ドローイングと作文)と、各種デッサンや絵画、立体構成デッサン。
C.建築への情熱と空間造形表現力(建築に関する情熱/コミットメントを表す作文と、立体感覚を表す造形・立体構成。自分が創りたい建築に関する抱負・企画意図、完成予想図、建築模型など)
を入試当日までに準備して行く計画を含めた、君独自のシステムをなければ今からでも遅くないので
合格して心から満足している幸せな自分と、不足しているスキルを準備するために何をいつ、どのように行うかの実行計画のスケジュールをもう一度、点検してみてはどうだろうか?すでに自分の行動計画とシステムが動いている人はそのまま進めてください。
➡目標とプロセスの概念図を添付しますので、先回送付した「Things to Do List」をこのプロセス図\に入れると合格するために準備するには何が必要か?がきみ自身にとても明確になると思います。
もう夏は終わる….
➡ 洋々から早稲田建築科に合格した、3年在学のKさんは
“建築新人100選”に入選した。今年のオーキャンに尋ねた時の
写真とKさんの“建築新人100選”に入選した作品を共有します。
高橋 順一
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君があの早稲田建築AO科入試に合格するために、この夏のやるべきこと goo.gl/pT6cKf
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月11日 - 12:00
デッサンの意味、屋外写生などの経験から得るもの goo.gl/rT8Yaf
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月7日 - 10:18
デッサンの意味、屋外写生の進め goo.gl/TdJjec
— 高橋順一JunichiTakahashi (@jtakahashi771) 2017年8月7日 - 10:27
早稲田建築AOや横浜国大建築科AO入試をはじめとする、工学部系の大学建築科を受験する
受験生を見ていると、本当に小さい時から塾や予備校などに通い、自分の時間のほとんどが
学科の勉強に費やされてきたのだと感じる。みなとても優秀で素直な賢い若者達である。
実技である空間造形などの勉強、あるいはデッサンを演習する時間などがとれる
余裕がないようであり、それがとてもかわいそうに感じる。
コルビジェやフランク・ロイド・ライトやミースファンデルローエもまた、デッサンの有用性を
説いている。特に大自然から多くのインスピレーションを得ることができることを、若い建築家にアドバイスしている。フランス人のコルビジェは昼までは絵描きで絵を描いていて、午後から自分の設計事務所に行くという2足のわらじを死ぬまで続けていた事はよく知られている事実である。
アメリカ人ライトは音楽も好きで自分の大型の設計スタジオのタリアセンでは、大音響の音楽をBGMとしてそ中で設計して、スタッフにオーケストラを組ませるくらい熱心であった。
ドイツ人ミース・ファンデルローエはやはり、ライト同様にギリシャ彫刻などのインスピレーションを自身のコートハウスの設計イメージに組み込んでいる。早稲田建築の6年間のプログラムはミースが
イリノイ工科大学の建築科プログラムはやはり学部4年に大学院2年の独自プログラムを作った。
それを見ると、やはりバウハウスの学長を務めた事があるので、とても実用的な部分と芸術部分が融合したプログラムである事が伺える。
書籍や講義、あるいは映像情報は思考を鍛えて行くにはとても有益なのであるが、
芸術に関しては、第6感やインスピレーションがとても大事であり、アーテイストの根幹でもある
このコアコンセプトは、理屈ではないので体感し経験する中で発見して行くしかないのである。
これらの経験があるかないかは、その後の大学入学後の建築専門教育からでは遅いのである。
できるだけ10代後半のころに必要なものであると私は感じる。
私は小さい時から絵は好きだったが勉強は好きではなかった。特に理系は苦手であり普通の成績だった。だから夢想や想像視絵を描いたり本を読むのが特に好きだった。論理的に考えるのではなく感覚や直感的に物事を捕らえる「視覚人間」だった。それで、前にアートスクールを32年教えていた時には、大学の飲み会合宿ではなく、夏季講習会も開催したが、特に暑い盆のころには特別に集中合宿として、屋外写生や入試の演習のプログラムを考えて遠い副島の猪苗代のそばや山梨、新潟の野尻湖などで開催した。
さわやかな高原の空気と、透明な空気、地下水のおいしい塩素がない水や現地の野菜
ほか、森や高地に夏に行くと屋外写生を早朝から描いたり、学科やデッサン、また色彩
などを学び演習するときにもまた、特にまったく足下も見えない暗闇での満点の星空や蛍、
連続する流れ星などを直に見て体験する時は世界観が変わる時です。
まばゆいばかりの光の中の高地のヤマユリや美しいちいさな花々など見ると,受験生の
顔色も発想も変化するのが分かる。こういう経験をすると印象派の画家がなぜ屋外で
油彩を描いたのかが、理屈や知識ではなく身体で理解できることです。特に色彩について
真の理解ができるときです。アトリエ内でのデッサンや静物などの勉強だけでは発見できない
機会と考えて実施しました。
「アハ・aha体験」
※(人が何かに気づく時やひらめいた時に活性化する。左脳による理屈や論理だけでなく
右脳・想像力の両方が繋がる時の体験)
本来は小学校低学年からこういう経験を家庭やあるいは学校などでさまざまな問題も
あると思うが、すべての子供が経験するべきことだと感じる、特に都会で育つ子供には
非常に重要なことであると感じる。すべて人工的に創られた大型のプレジャーランドだけ
ではできない発見が大自然には無数にあるのだから…