第4次緊急宣言や蔓延防止宣言という、昨年の4月から5月の同じ状況から何も改善せず、先進国中で一番遅いワクチン摂取も進展しない、行政能力のなさに国民の忍耐力もピークになっている中で、一番被害が大きい小中高生と高3受験生があると感じます。
今はまだ高校1年生ですが、他の受験生が高校2年や3年からスタートする標準モデルではなく、早くスタートを切っているのはマイケル・ポーターの「競争優位生」に指摘されているように、現在進行系の現実に今は存在しない、「新たな価値を創造する事を提案する」アイデアやストーリーを構築する人を世界は求めています。
ドラッカーは「21世紀で一番重要なスキルは、新たな分野を学ぶスキルである」と
書いています。つまり、すでに起こった未来に我々は生きているのです。もう過去には事例がないのです、すべてが急激に変化する21世紀という時代というに立ち会っているからです。そこに必要なスキルは「想像的創造力」という新たな、人々に役立つ今までに見たことがない価値観を創造する、新しいアイデアであるデザイン思考が求められています。
■ あなたは何をやるためにこの世に生まれてきたのですか?
WHY?
有名大学に入学することですか?または、有名企業に就職することですか?この世を去る時にこの世に貢献する何を残すのですか?生まれてきた使命はなんですか?君の夢はなんですか?志や情熱を持っていますか?人生で成し遂げたいことはなんですか?こういう人生の長期目標や自分の願望を、自分の言葉で明確に徹底的に描き出したことがありますか?君の内面的な価値観はどういうものがありますか?
こういう、自分への問いに対して今までの自分の歩みと、短期目標としても大学受験と、その先の大学で、何を学びたいのか?どういう理想的な自分になりたいのか?最終目標は?そういう、自分の一度の人生をデザインするのが大学のAO入試であり、その自分の今までとこれからの人生のシナリオというストーリーを造形化して視覚伝達表現にして、他の人に自己PRという自分の強みや、内面的な価値観という抽象的な世界観をプレゼンテーションにして、明確に伝えるのが建築AO受験であり、視覚的な資料にすることやアイデアを視覚化する想定デッサンやドローイング力をも試される、多元的な考査の入学試験と言えます。
▶志望大学と合格、ならびに将来成功するために必要なことは、
1.志望大学の選考の研究室の研究分野、進路について的確に調べていること
2.課程の履修希望に止まらず研究の動機があること
3.個人体験や経験に根ざした志望動機であること(親や先生、予備校の講師と書籍、インターネットなどの外部環境の知識からの後知恵や受け売りでないこと)
4.具体性があること(自分の強みを知ること)
これらをよく自問自答して、早稲田建築AOにおける、想定デッサンや普段から様々なアートなどの展覧会や個展などを見たり、自分自身の見の周りの自然物や人工物などを定期的にデッサンしてください。描画材料も木炭や鉛筆、コンテなどや世界の建築史に残る美術家や建築家(フランク・ロイド・ライト)の完成予想図の直筆などの美しいアート作品などを見たり、ザハやゲイリーのアイデアドローイングの独創性なども研究してください。コモデテイ化された平均の建築ではなく、想像的創造力を限界まで広げ、世界で唯一つの建築創造に挑んだチャレンジャーである、建築芸術家の作品や生き様を受験生の年齢からアートから影響を受けることが大切だと感じます。