横浜国大や美大の建築科などの立体構成あるいは、早稲田の建築
模型などとの制作におけるちがいは…..
■ 基本的な立体構成制作は違いがないが、やはり出来るだけきれいに仕上げる事で完成密度が上がる。美大などの場合はこの完成度が採点の大きなポイントになる。完成したら破損や汚れないうちに撮影しておくとよい。
やはり360度どこから見ても美しい形で、できれば通常はスチレンボードで作るので、白いケント紙なので光りが当たった時にできるだけ陰影が幅広い調子の階調が出るようにする。また前と後ろという概念にとらわれず、正面性をできるだけでないようにしてみよう。絵を描く場合は紙そのものが平面なので、どうしても一番美しいバランスをとるために正面性があるが、工業製品の図面の場合はどうしても三角法とか一角法などに見る、正面図、側面図、上面図などがあるが、パソコンなどで三次元の立体物を作る場合のレンダリングは、材質感も自由に変える事ができるが、やはり建築などのプレゼンでは模型制作が欠かせない。フランクゲイリーのような世界的な建築家などの建築模型を見ると、とても巨大なものでやはり内部空間などは、模型で確認しないとパソコンの3Dレンダリングではどうしてもリアリテイにかけるのと、設計者が空間の内部や外部イメージを把握
できない理由がある。
もちろん、それでもやはり一番美しく見える形があるので、そこを全体の外観図つまり完成予想図をドローイング(有彩色の下地の紙の上から、鉛筆やガラス面に白コンテやフランクロイドライトの美しい完成パースレンダリングには、さまざまな多色の色鉛筆や透明水彩や不透明水彩絵具を使用して描写)しているとても優れた芸術作品と言える。日本からの高級和紙などを、画面の天地左右の美しいモヂュールを使っているのは、建築の歴史でもライトのドローイングに勝る芸術性を持つものは見当たらない。そして、必ず画面には自分のサインを入れてある(これは魂入れのようなものとも言える大事な完成の最終作業と言える)。芸術家は世界で一つの自分の作品にはサインをいれる。ライトはまた更に日本画に見る作品に押す、赤い四角の落款が美しく画面の下に押されている。これはパソコンで制作したレンダリングとは異なる価値観と言える。
もちろんスペインバルセロナの偉大な建築家であるガウデイの建築スケッチや素描にも色彩が重要な意味があるので、美しい有機的な曲面で構成された建築意匠の外観や内部の曲面、入り口のドアの特別に鋳造した、アールボーなどに見る自然物からのアイアン、階段の美しい曲面木製の手すり、部屋の窓枠、ベランダ、照明をはじめ外観に用いられたさまざまな色彩タイルなどが特徴と言えるが、気の遠くなるような、複雑な無数の曲線と曲面のまる交響曲のような全体のスケールは、自らの死後、完成まで数百年もかかる事を描いていたのである。
だから、建築は四角い箱であると言う既成概念でとらえては、なにも新しい建築は創造できないだろう。芸術の歴史は常に進化して新たなイメージが作られてきたのだから、“創造と破壊”という前提が存在するのである。
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