早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密

国内外美大デザイン全科受験指導歴32年約千名累計合格89.9%
洋々早稲田建築AO入試エキスパート16年コーチング

新緑の古建築公開を見てー臨春閣(横浜三渓園特別公開)

2018-05-07 10:01:08 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密

新緑の古建築公開を見てー臨春閣(横浜三渓園特別公開)

 新緑の国指定名勝である臨春閣(横浜三渓園特別公開)を見たのでその印象と、受験生が書いた古建築関連の名著の感想文をここで述べてみたいと思います。

普段室内は非公開ですが、今回は長期の大規模な修復を控えた特別公開で幸運でした。臨春閣は江戸初期の紀州徳川家別荘で元は和歌山の紀ノ川沿いに建てられ、原三渓が譲り受け11年も配置検討後、移築改築された桂離宮と似た極めて洗練されている。室内は数寄屋意匠の書院造りで、部屋から望む三重塔の眺望と前庭の配置など、各部屋の障子を開けた時の池などの作庭美は、今の美しいみずみずしい新緑の季節はまさにその名の「臨春閣」そのままです。秋の紅葉や冬の雪景色があり、それらの季節を経ての春の新緑を楽しみ、多くの日本画家やインドの詩聖・タゴール等を援助した偉大な起業家の偉業である庭園と古建築という組み合わせが訪れる内外の人を出迎えています。 古建築を支える木組みと美しい作庭、そして部屋から見る景観は日本の四季により姿を変えて景色を楽しみ暮らす風雅なひとときを味わえる、建物であり庭もまたそれらを演出する時間インスタレーションに思えた。時間により味わい深くなる古建築は深い古人の美学と云えます。

。以前私のブログでも何度か取り上げている、日本の木造建築関連では名著「法隆寺を支えた木」ですので、まだ読んでない人は、法隆寺の宮大工だった西岡常一と小原二郎氏の本の大変有名な一冊ですので、建築家をめざす若い人は是非読んでおくと、我が国の伝統建築の中に流れている美学が良く理解できると思います。

 こういう建築関係の書籍を見たり、現在開催中の東京駅ステーションギャラリーの「隈研吾展」やいろいろな美術展や、建築家が実際建築した安藤忠雄の原宿同同潤会アパート、コルビジェの東京西洋美術館、フランク・ロイド・ライト設計の目白にある自由学園明日館前川國男の東京都美術館・東京文化会館・神奈川県立青少年センター、谷口吉生のギンザ6・国立博物館宝物館・ニューヨーク近代美術館MOMA等を見るのは、自己PR資料制作制作だけでなく、志望理由や志望動機などを書くときにもとても良い建築鑑賞と体験になり、入試に実施される個人と集団の自分のプレゼンテーションなどにもとても役立つと思いますがいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 


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