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香港 感染拡大経路+医療スタッフ6大感染原因

2003-04-06 14:30:51 | 時事
ゾンビ@大量帰国の駐在奥の危険性を書きたいがヒマがない

沙田にある公共の総合病院、プリンスオブウェールズ(威爾斯親王醫院)、去る3月12日、肺炎集団感染が発覚し、広州の医者から始まった香港大流行の中間地点となったところ。
 
【SARSの拡大経路】(中文大調査)
(朝日 特集)
http://www.asahi.com/special/sars/images/gif/sars_illust2.gif
 
この「4番さん」が、メトロポールに泊まった中国系アメリカ人だと思います。この人(上海、ハノイにも出張、ハノイで発病し、その後香港へ)が最後に入院していたのがこのウェールズ病院。
 
「患者の隔離を徹底しなかったためベトナムのケースと違い拡散防止に失敗」などと無責任なこと書いてる日本のクソ記事には心底ハラ立ちますが、香港の公共総合病院の医療水準はハッキリ言って日本なんかよりずっと高いです。それでも皆さんかかってしまったんですね。
 
しかし予防を徹底した後も尚、医療関係者や医療当局高官まで感染している所をみると、患者と接触をする以上、感染を防ぐ事は無理なのではと日に日につのる疲労と焦燥。そんな中で、まず最初に医療スタッフに集団感染が発生した同病院の「六大原因」を中文大が調査しております:
 
20名威院醫護人員六大中招原因
(蘋果日報 2003.04.06 港聞)
 
「患者と接触した前後、消毒・手洗いを怠った」とか「マスクの着け方が不適切、着ける前に手を洗わなかた」などが多く、「ウッ、ホントに医療水準高いのか...?」と心配になるかも知れませんが、これらは医者も看護婦もまだ油断していた初期の頃でしょうか。それが後の教訓となったのです(多分)

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3 コメント

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感染経路チャート(NYタイムスより) (sanyat)
2006-07-17 21:59:06
(03/04/06 17:52:55)



ちょっと古いですが



http://graphics7.nytimes.com/images/2003/04/01/science/030401_sci_DOCSch.gif
返信する
大陸で感染する香港人の有無はどうなっているのだろう (ゾンビ)
2006-07-17 22:01:55
(03/04/06 21:23:58)



どうもどうも。NYタイムスなど米大手紙もアメリカで感染者が出たせいもありますが、早くから大騒ぎしてますね。香港人は、元々大陸出身の人も多いし、自分たちもしょっ中行き来してるせいか、余り強く言えないような感じがする。ここは一発、中国相手に一歩も引かないアメちゃんに頑張ってほしいものです。

 

その、広東省とサンザン行き来しとる香港人、ナゼかそっちのルートで感染したという話を聞かないんですよね。みんなこの広州の医者を発端とするルート。福建省に行って肺炎のような症状で死んでH5N1(トリのインフルエンザ)が検出された家族はいたけどhttp://blog.goo.ne.jp/junkofox/e/5969d5c434a6cf2c8a9bb1e17b79a425(この時死亡した女児は福建省で埋葬されちゃったらしい)、SARSと関係あるかどうか、ちょっとわかんないし、不思議だ、うーん。台湾人は大陸でちゃんと(オイ)感染しているのだが。

 

香港人は?
返信する
A Major Outbreak of Severe Acute Respiratory Syndrome in Hong Kong(NEJM) (ゾンビ)
2006-07-18 00:04:24
( 03/04/10 11:47:09 )



> 【SARSの拡大経路】(中文大調査)

 

A Major Outbreak of Severe Acute Respiratory Syndrome in Hong Kong /

N. Lee and Others

(The New England Journal of Medicine 2003.04.07)

http://nejm.org/earlyrelease/sars.asp

同、Abstract(要約)

http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/NEJMoa030685v1

全文ダウンロード(PDF 206kb)

http://content.nejm.org/cgi/reprint/NEJMoa030685v1.pdf

 

【参考】

 

新型肺炎 患者1人から138人に感染

 香港の大学病院 医師や家族ら発症

(産経 2003.04.09 夕刊社会欄)

 

 一人の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS、サーズ)患者から医師や看護師、周辺の患者らの二次感染者が百十二人、その家族ら三次感染者が二十六人-。香港中文大学の研究グループは九日までに、今年三月に付属のプリンス・オブ・ウェールズ病院(約千三百六十床、職員約四千人)で発生したすさまじい院内感染の実態を米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの電子版に発表した。

 

 同病院で異変が起きたのは三月十日。医師や看護師ら職員十八人が病状を訴えたことを受け、電話で緊急調査したところ、数日前から発熱があった職員が五十人を上回った。翌十一日にはこのうち二十三人が隔離病棟に移され、内科医らの対策チームが発足した。

 

 調査の結果、発端は同月四日に高熱や筋肉痛、せきの症状で入院した二十六歳の男性患者と判明。この患者は抗生物質を使った治療を一週間受けた後、快方に向かったが、治療に当たった医師、看護師、見学した医学生の全員と周辺の患者らがSARSを発症。結局、同月二十五日までにこれら二次感染患者は百十二人、その家族ら三次感染患者は二十六人に上った。
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