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円明園オークションのミステリー再び バイヤーの一人「急死」

2000-05-12 23:43:00 | 時事
(各紙)

去る4月30日と5月2日に香港で行われた清朝の離宮「円明園」文化財オークション。何しろアノ保釣行動委員会の皆様まで、日本の右翼をウチ捨て思わずソッチに行っちゃったっちゅうぐらい、大変な騒ぎだったのでございます。この文化財が19世紀のアロー戦争(第二次阿片戦争)の時「英仏軍によって略奪」されたという点にさえ注目すれば、ヒノマル日本の皆様はたいそうお気に召すであろうお話なんでございますが、余りお気づきになってらっしゃらないようですね、ホホ。

先日リンク張った読売の記事はもう読めなくなっちゃったんで、ここで、ザッと整理。

4月30日(クリスティーズのオークション)
・円明園離宮の噴水の装飾品だった猿の青銅像
・同、牛の青銅像

それぞれ中国人民解放軍系企業「中国保利集団(China Poly Group)」が落札。

5月2日(サザビーズのオークション)
・虎の青銅像
中国保利集団が落札。

・六角花瓶
「北京市文物公司(Beijing Cultural Relics Company)」が落札。

参照:中国の「国宝」、香港でまた競売に
(asahi.com 国際欄 2000.05.02 21:16)

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そして今週水曜日10日に「急死」したのが、上記の花瓶を落札した北京市文物公司総経理の秦公(Qin Gong)氏、享年57歳。昨日の「北京青年報」の報道によると、死因はストレスと過労による心臓発作。んでもって、今日の蘋果日報&サウスチャイナによると、死亡するまでの経緯は:

5月1日
北京市文物公司総経理として六角花瓶の競売参加が決定

5月2日
オークションへの電話参加で花瓶を落札

5月9日
夜、もう一つの落札企業「保利集団」の易蘇■代表と電話でオハナシ
(■は日の下に天)

5月10日
08:00am 従業員に「もっと懸命に働くよう」ゲキを飛ばす
09:50am 発作を起こして倒れる
10:10am 救急車が到着するも、救急隊員なすスベなし
11:00am 死亡

何しろこの話は最初から謎に包まれておりまして、最初の「保利集団」も競売直前になって突如参加。落札価格の出所についても、マコトしやかに「いろいろと」取り沙汰されております。

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